第87話

「 … っはあっ !!! … っはっ … 、」



やっと開放された帆夏は夏樹の腕の中で吸ったり吐いたりを繰り返す 。



少し落ち着いた所で夏樹に向かって怒鳴る 。



「 ちょっと夏樹アンタ本当何考えてんの !?

私 いつからアンタのものになったのよ !!

適当なこと言わないでよ !!!」



すると夏樹はそんな帆夏の言葉に対し何も言わず

東雲冬馬に向かって再び話し始めた 。



「 先輩 、理解出来ないようなら今ここである事見せましょうか ? 」



「 … は ? ある事 … ? 」



東雲冬馬は夏樹の言葉に首を傾げる 。

そんな夏樹に帆夏は夏樹の腕を振り払い 、

彼から離れこう言い放った 。



「 いい加減にしてよ !!! アンタの身勝手な行動に

私を巻き込まないで !!! 東雲先輩全部嘘なので

コイツの言う事まともに聞かないで下さい 。」



そう言った帆夏はその場から離れ 、真正面の正面玄関へと一気に走って行く 。



そんな帆夏に夏樹は苛立ちと彼女に対しての

ある 〝 計画 〟 を 立てていた 。

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