第54話

家を出た後 、未だに私の心には大切な大事な

幼馴染みへに対するあの態度を取ってしまった

罪悪感 と 、 夏樹と美鈴の関係に対する複雑な

思いの2つが消えずに残ったままだった 。




罪悪感だけは何とかしなければきっとこのままでは

夏樹と居る事に嫌気が差す気がしてならない 。




複雑な気持ちだって自分でも疑問に思う 。

夏樹が美鈴と付き合ってるという事に

何で複雑な気持ちになってしまうのか… 。




そんな事を考えながら歩いていると 、

誰かの背中に勢い良くぶつかる 。




その人物は _____________ 、




「…誰かと思ったらお前か 、えーと 、

確か 三原帆夏 だったよな ? 」




そう言ってきたのは 、 私の1つ上の学年で

入学式の時に出会って 、何回か遭遇した

現在高等部2年の東雲冬馬だ 。




耳にはイヤホンをしており 、

手にはスマホを持っていた 。

きっと曲でも聴いていたのだろう 。




「ぶつかってしまいすみませんでした… 。

じゃあ私はこれで失礼致します 。」




そう謝罪してその場を去ろうとしたその時だった 。




冬馬に突然腕を掴まれ 、




「ちょっと俺に付き合え 、すぐ済む 。 」




そう告げられて連れられてきたのは狭い路地裏だった 。




「…あの 、一体何の用ですか… ?

こんな所に連れて来て… 。 」




そう尋ねると 、

冬馬が突然私を強引に壁に追いやって

こう言ってきた 。




「三原帆夏… 、お前 棗先生の事が好きなのか ? 」

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