第49話

「あ 、そうなんだね ! おめでと〜!

私 、応援するよ!!2人の事大好きだからさ!

それに 、私 今 好きな人 居るし !! 」



そう彼女に返した瞬間 、美鈴の目からは溢れんばかりの

涙が彼女の頬を伝って次々と流れ落ちていた 。



そして溢れんばかりの涙をながしながら 、



「…帆夏ちゃんっ…!!!

私も帆夏ちゃんが大好きだよっ!!!」



と言って思いっ切り私に抱きついてきた 。



しばらくして私の目からも涙が出た 。



涙を流したのは久々かも知れない 。



少し経って 、ようやく美鈴が離れて 、

こんな事を聞いてきた 。



「…そう言えば返答の最後に好きな人が居るって言ったよね ?その人どんな人なの ? 教えて! 」



「…えぇっと… 、実は担任の先生 … なんだ…。

しかもその人が私の初恋…なの… 。 」



そう言った瞬間 、美鈴は一瞬で先程までとは

打って変わって 、かなり大きめの声で 、



「えええええええっ!?!?!?

え…ウソでしょ… ? 帆夏ちゃん … 」



「ウソじゃないよ…恋だよ… 。」



「…先生を好きになっちゃったんだね… 。」



「…そうみたい… 。」



「…そうみたいって…。いいんじゃない ?

その先生彼女とか居ない ? 大丈夫 ? 」



「…彼女… 、聞いた事ないなあ… 。」



「明日学校行ったら聞いてみれば ? 」



「……。」



「まっまあ… 、頑張ってね !応援するからさ !

それじゃあ 、私そろそろ帰るね ! またどこかで

会おうね っ 、帆夏ちゃん ! バイバ〜イ !」



そう言って美鈴は 、駆け上がって行き 、

止めておいた自転車に乗って帰って行った 。



〝 彼女 〟 か … 。



もし居たら … 私はどうする… ?



〝 諦める 〟 か もしくは 〝 一途に想い続けるか 〟



そんな事を考えながら家へと歩を進めたのだった 。

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