第48話

「…ううん…。むしろそんな事を話してくれて

ありがとう…。一つだけ聞いていいかな…?」



「…なに…?」



「…じゃああれからは夏樹くんと

共に過ごしてるって事だよね ? 」



「…うん…、そうだけど…、それがどうかしたの?」



「…一緒に暮らしてて 、どう思ってる…?」



「…え…? …どう思ってるって別に昔からの

幼馴染み としか思ってないけど何で…?」




「そっか! 安心した〜…。言おうか迷ってたんだけど

一緒に暮らしてるって聞いたから一応言っておくね ?

私 、実はね 、卒業式から夏樹くんと付き合ってるの。」




そう美鈴の口から放たれた返答に一瞬体が硬直した 。




夏樹が 、美鈴 と 〝 付き合ってる 〟 … ?




私はその言葉が飲み込めずその場から

逃げ去りたい気分一心だった 。




でも 、夏樹は私にとって 、今は無くてはならない

存在 、 それ程大切で大事な存在 、そして 、

昔から付き合いの長い幼馴染み だ 。




夏樹の事 、友達としては大好きだけど 、

恋人としてなんて考えた事もなかった 。




だから 、私から放たれた返答は ______ …

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