第44話

「……は?お前今何て?恋心つったか?後 、 俺の耳には先生にって聞こえたけど本気で言ってんのか?」



「本気も何も真実だよ!!!」



「…マジなのかよ…。お前〝担任の先生〟つったよな?

お前今自分が何歳か分かってんのか?なぁ?」



「分かってるよ!!!」



「分かってねーだろ。良く考えてみろよ。

担任の先生の歳が、若くて27,8 だとして 、

お前は現在中学一年生、年齢は誕生日来てないから

まだ12歳 。どう考えたってお前が担任の先生の

恋愛対象になる事は普通に考えて有り得ない。」



「…は?何なのよその言い方…。」



「嫌、他の誰もが俺と同じ事言うと思う。

お前にはまださっぱり分からないとは思うけど、

幾ら若くたって27,8 の人が12の子を恋愛対象に

するなんて有り得ない話だから 。

後それ普通にセクハラになるしな。」



「お前はまだ知らなくて良い 。

お前が高校生になったら教えてやる。」



「あっそ。そんなのはどうでも良いけどさ、

じゃあなに、先生なんか辞めとけって事?」



「まぁそうなるな。後悔するくらいなら

最初から諦める事を俺は勧めとく 。」



「やだ!!!絶対諦めない!!!

この気持ちに気付いた以上無理!!!」



「お前ならそう言うと思った 。

まぁ、その担任の先生に恋し続けるか 、

それとも諦めるかはお前自身が決める事だから

俺はもう一切口を挟まない 。

それに言っておきたい事も言えたし。」



「……考えてみる、冷静に。」



「今はそれが1番だそ、お前」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る