第14話

謎の女性に案内され2人はやっと教室に着いた 。



恐る恐る帆夏は、教室の扉をスライドさせ開けた 。



開けるとそこには既に何人もの1組の生徒が自分の席に着席していた 。



帆夏と夏樹は、席が分からず扉の前に立ち尽くしていた 。



どうしたらいいか分からない2人は、ただ立ち尽くすばかりだった 。




その時だった 。 ある女の子が2人に話し掛けて来た 。



「席なら黒板に貼ってあるよ!あ、わたしはこのクラスの生徒の 柊 美鈴 (ひいらぎ みすず )! よろしくね!」



とその女の子は説明と同時に自己紹介してきた 。



2人は、〝ありがとう!〟と感謝しつつも自分達もした方が良いのかと思ったのか自己紹介し始める 。



「わたしは、三原帆夏っ!こちらこそよろしくね!えっと美鈴ちゃん!」



「うんっ!よろしくねっ!帆夏ちゃんっ!」



「あ…ボクは星野夏樹。よろしくねっ!」



「うんっ!こちらこそよろしくねっ!夏樹くんっ!」



と会話を交わした後、帆夏と夏樹は黒板に貼られている一枚の紙に目を通した 。



その紙を見て2人はそれぞれ自分の席へと向かう 。



そして着席をする 。 2人は何気席が近かった 。



そして何と帆夏の隣の席は先程自己紹介してきた女の子、柊 美鈴 だった 。



「あっ!帆夏ちゃん隣だね〜!よろしくねっ!」



「うんっ!こちらこそよろしくねっ!」



そう言った後、美鈴がこんな事を言ってきた 。



「ねぇ帆夏ちゃん、私達今日からお友達にならない?」



と。帆夏にとって〝女の子の友達〟は彼女が初めてだ 。



「うんっ!わたしも美鈴ちゃんとお友達になりたいっ!」



「じゃあ私達は今日からお友達ねっ!よろしくねっ!」



「うんっ!!」



とお互いお友達の約束をし、今日から2人はお友達になった 。



帆夏にとって、〝女の子のお友達〟は 柊 美鈴 が 、



〝男の子の友達〟は入学式の時に出会った 星野夏樹 が 、



一番最初に出来たお友達となった 。


この先2人は帆夏にとって必要不可欠な存在となるのだった 。

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