第13話
歩いている途中ある男の子に話し掛けられた 。
「帆夏ちゃん?」
帆夏は、その声に反応し振り返る 。
彼女の名前を呼んだのは、入学式の時に握手を交わした星野夏樹 君だ 。
「夏樹くん!おはようっ!」
「おはよ〜っ!良かったら一緒に学校行こ?」
「うんっ!行こ行こ〜!」
と話し合って2人は一緒に学校へと向かった 。
しばらくしてようやく目的地の学校に着いた 。
今日から6年間通う事になる場所 。
今日からお世話になる場所 。
校門の前には先生方と思われる人が横一列に並んでいた 。
「はい、そこのお二人さんおはようございま〜す!」
と言われ、2人は元気良く声を揃えて、
『おはようございま〜す!!』
と挨拶をして、正面玄関へと駆けて行く 。
正面玄関へ入ったはいいものの自分達の下駄箱が分からずウロウロする 。
するとそんな2人にある女の人が話し掛けて来た 。
「お二人さんは、何組の生徒さんかな?」
「わたしは1年1組です。」
「ボクも帆夏ちゃんと同じ1年1組ですっ。」
と2人それぞれその女性に向かって答える 。
「1年1組はここよ。自分の名前見付けられる?」
と尋ねられるが2人はお互い顔を見合わせて
『分からないです…』 と答えた 。
するとその女性は2人の名前を聞いて来た 。
「じゃあまず、キミは何てお名前なの?」
「わたしは三原帆夏ですっ!」
「三原帆夏ちゃんね。ま行だからこの列の2番目のここよ。」
「ありがとうございますっ!」
と返事をし、帆夏は自分の履いていた靴をそこに入れる 。
「じゃあ次、キミは何てお名前なのかな?」
「ボクは星野夏樹ですっ。」
「えーと、星野くんはは行だから帆夏ちゃんの左隣の列の一番下のここよ。」
「ありがとうございますっ。」
と返し、夏樹も自分の履いていた靴を入れる 。
「教室の場所は分かる?」
と尋ねるも2人は全く分かっていない 。
「じゃあ今日だけは私が案内してあげるから覚えてね?」
とその女性は2人を教室へと案内した 。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます