第7話

準備が終わった所で、帆夏は沙織、博己と共に明日から通う事になる小学校へと向かっていた 。



「ママ見て〜!あの建物が小学校かな〜?」



と1人先走りをして突き当たりにある大きな建物を指差しながら帆夏が言う 。



そんな娘の様子に沙織は微笑んだ 。



「…沙織、何か言ってあげな。」



と博己が彼女の肩を叩くが、沙織は先程の環の発言が頭から離れずにいた 。



代わりに博己が帆夏の元へと駆けて行き、



「そうだよ。突き当たりに見えるのがこれから帆夏が6年間お世話になる学校だよ。」



「ホント〜!?凄い大きい学校なんだね〜!」



「そうだね。もう少ししたら着くよ!」



「えへへっ、楽しみだなぁ〜!」



しばらくしてようやく学校へと辿り着いた 。



「うわぁ〜!見て!大きい〜!」



と帆夏は目の前の大きな建物に感動している様子 。



「ホントだね〜。」



「ママも見て!」



と2人より遅めに歩いていた沙織の元に帆夏が駆けて行き、彼女の手を引っ張り学校の前へと連れて来た 。



「ホントね。帆夏良かったわね。」



と言うと、帆夏は満面の笑みを浮かべ、



「うんっ!!たくさん友達出来るといいなぁ〜!」と返した 。

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