第62話

「晴人に気安く名前呼ばないでって言われ、

匠海と雅それぞれに背中押された後、

どうも家に帰る気分じゃなくて幼い頃

4人で良く遊んでた公園行ったの。」



「そこで、しばらく考え込んだ。

そしてハッと我に帰った時に辺り一面

真っ暗で。一気に恐怖と不安になって

身体が硬直して。その後の記憶は無い。」



「んで目覚ました時誰かの家に居た。

その誰かとは晴人だった。後で知ったけど

声も出なくなってた。でもどうにか感謝

したくて無理をしたら転びそうになって。」



「それを晴人が支えてくれた。つまり、

抱き締められたの。そして、帰宅後

嫌でもその瞬間が頭にこびり付いて

離れなくて。抱き締められた時ずっと

胸が苦しくて苦しくて。認めたくないけど

意識してたみたいで!だから…その、」



「…私、アイツが好きみたい。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る