第55話

猛ダッシュして数分後自宅に着いた栞は

とんでもない疲れを感じ部屋には行かず、

風呂場へ直行しシャワーを浴びる。



シャワー中自分の頭の中で先程起きた事を

再び思い出してしまい悶々とするも、

勢い強めのシャワーで吹っ飛ばす。



シャワー後爆速でドライヤーを済ませ、

リビングにて普段よりも豪快に牛乳を

飲み干しその勢いで一気に階段を昇って

ドアを開けベッドへダイブ。



ベッドへダイブしたはいいものの栞はまた

嫌でも思い出してしまうと気付き、鞄を

ゴソゴソと漁りスマホとイヤホンを

取り出し音楽聴いて気を紛らわせる。



しばらく音楽に熱中していると突然爆音が

両耳のイヤホンに流れて思わず『わっ!!』

と大っきい声を出しイヤホンを無理矢理

引っこ抜く。



「もうこんな時間になに!!」

と着信履歴を見ると『雅』と出ていた。



慌ててタップし雅に掛け直す。すると

『栞!ごめん、忙しかった?』と

普段通りの雅の声が聞こえて来た。



『ごめん、単純に気付かなかった!』



『んもー!』



『何か用事だった?』



『んー、用事では無いけど〜

聞きたい事がある感じ〜』



『なに、どしたー?』



『ハルトの事。』



『……!!!!』

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