第53話

「…あっ、ごめん!その気にしないで!

着替え済んだら声掛けるね!」



無意識とは言え自分の起こした行動に対し

尋常じゃない恥ずかしさを感じた栞は

掴んでいた裾から即座に右手を降ろす。



その後耐え切れなくなり晴人に背を向ける

体制を取ろうと身体の向きを変えた瞬間、



「そんな事されて放って置くと思う?」



耳に少し低めのトーンで聞こえて来て、後ろ

を振り替えようとしたら再び抱き締められる。



「…ちょっ…。何でまたっ!」



___トクン。栞の胸がまたひとつ高なった。

同時に身体全身に熱が回り始めた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る