第44話
「反論する暇あんの?ある程度身支度整えたら、とっとと出て行ってって言ったよね?」
「…っ、あんたほんと誰なの。あたしが
知ってるハルトくんはこんな事する子
じゃないし一度でもあたしが大好きだった
ハルトくんだと思い込んだあたしが
大バカだった!!!!呆れた!!!」
そう言い放った瞬間、あたしの身体は彼の力のままに再びベッドに意図も簡単に押し倒される形で戻された挙句、両手首を掴まれ頭上で固定され全く身動きひとつ取れない状態にされた。
____ え、待って、男の子って
こんなにも力強いの…?それに痛い…。
「はっ、人の気も知らないで言いたい放題、好き勝手言って散々な言葉ぶつけておいて、その相手にこんな事されたくらいでまさか被害者ヅラなんかしないよね?あっれー?さっきまでの威勢はどこ行ったのかなー?ねえ、? 鳴海 栞ちゃん ? 」
そう言って向けられた顔と声は今までに聞いた事も、見た事もないくらいのモノで一瞬で恐怖心に陥れられ、あまりの怖さにあたしは怯えを覚えさせられ身体はとても分かりやすく一気に震え始める。
完全に舐めてた。こればかりは誰がどう見てもあたしの言葉選びもだし、言い方が良くなさすぎた。怖がる資格なんてないのに身体は女の子の反応を示すばかり。
気付けば両目からは無数の大粒の涙が溢れ、両頬をツーと流れ落ちていく。
そんなあたしを見た遙人くんは、「…ちっ。これだから女ってのは面倒なんだよ。男は涙に弱いから動揺すると思ってるんなら大間違いだから。もう一刻も早く帰って、頼むから。」
そう言った彼は頭上に固定して押さえつけていたあたしの両腕を解放し、覆い被さっていた自分の身体をスっと離そうとする。
だが、離れたかと思われた彼の身体はあたしの身体の上に再び戻される。それは何故か。
先程まであんなに恐怖で震えて、それはまるで産まれたての小鹿そのものだったと言うのにあたしはその場から動こうとはせず、おもむろに離れようとする彼の腕を思いっ切り自分の方へと寄せたのだ。
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