第24話

「 …… へ …… ? 」



と突拍子もない声を出して振り向くとそこには昔懐かしい姿の女の子があたしの方を見て立っていた 。



「 …… み 、雅 …… ? 」



震え混じりの声でそう目の前に立つ女の子に尋ねる 。

その女の子は答えることなく気付けばあたしに抱き着いていた 。それもかなり強い力で ___ 。



「 栞ッ …… ! 会いたかった !! 」



と涙混じりのこれまた昔懐かしい声が耳に入ってきて

私の目からも涙が零れ落ちた 。



「 …… み 、やび ッ …… 、私もだよ !! 」



とあたしも涙を堪えつつも彼女に伝える 。

やっと … やっと会えた … 、一番の親友であり 、

あたしの良き心の理解者 … 、雅 。



雅はあたしとは違って、おとなしくて清楚な子 。

その上頭良いので男子が放っておくはずなどない 。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る