peace 3 / 記憶喪失

入学式を終えて、名取先生は手短に簡単に話し

今日一日が終わり、放課となった。

次々とクラスメイトが鞄を持って教室を出て行く。

あたしはというと幼馴染み3人を探していた。

同じクラスメイトだと分かったあの感動を無かった事になどしたくはない。とてつもなく会いたい。

そう思い教室を見渡すが皆が皆同じように見えて

誰が雅で匠海なのか分からない。晴人はすぐ分かる。

だって今現在あたしの隣の席の人だから。

その晴人ももう姿はない。いつの間に帰っていたの！？

やっぱ男の子って早いなぁ … 、女子と違って … 。

そんなあたしに誰かが話し掛けてきた。

「もしかして … 、栞 … ？」

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