第22話

結局彼の右隣の男の子が肩を軽く叩き 、ようやく彼が怠そうな身体を起こした 。… うわ 、寝起きも格好良いままかよ … ホントに今私の隣に居るのが晴人だって言うの ?



私の知ってる晴人は 〝 格好良い 〟 じゃなくて 、

〝 可愛い 〟 だった 。あの頃はまだ幼いせいもあったか 。晴人アンタまさか自分から演じてたの ? 地味男子を 。

眼鏡の下の顔がこんなイケメンだったなんてあたし知らなかったよ … 。



入学式も静かに終わり 、私達新入生一同はそれぞれ自分達のクラスへと戻ってきた 。そして担任の先生から明日以降の事を告げられる 。



___ いよいよ明日から本格的に 〝 日々 〟が

始まる … 。その 〝 日々 〟 に何となく不安を抱えつつも

名取先生の話を聞いていた 。

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