第21話

そんな事を考えていると気付けば入学式も終わりに差し掛かっていた 。ステージ上に目を移すとある一人の男性が手に小さな紙を持って私達新入生に向けて話していた 。



その男性が読み終わったのかステージから降りて 、

自身が座っていた席へと戻り着席する 。

そして最後に進行を務めた男性が終わりの挨拶をし 、

ようやく全てのプログラムが終了し入学式も幕を閉じた



ちらっと恐る恐る右隣を見ると晴人は目を閉じて何と入学式だと言うのにも関わらず寝ていたのだ 。

起こそうと思ったが声を出せば当然響く 。

それ以前に声なんて掛けれなかった 、何故なら

その寝顔が余りにも美しくて見蕩れていたから 。



__ 畜生 … 顔全体が変わったからか寝顔も格好良いなんて狡い … 。こんな美しい寝顔見せつけられちゃったらもう目を離せなくなるじゃんか … 。

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