第20話

私達新入生一同は列をなしてそれぞれクラスごとに纏まって着席した 。何だろ … 入学式はあまり緊張することない行事なのに先程から心臓が非常に煩い 。



分かった … 、これは多分あたしだけだと思うけど 、

右隣に 〝 あいつ 〟 が居るからだと思う 。

〝 あいつ 〟 とは 橘 晴人 の 事を指す 。



隣なのには文句は言えない 。だって名簿で並んでいるんだもの 。こればかりは我慢するしかない 。

ってか … 私だから我慢するとか言っているけど 、

他のクラスの子や同クラで彼のファン子は寧ろ特等席くらいの感覚だよね … 。



ちなみに名簿で行くと彼の次があたしだ 。

タ行は彼しか居らず 、ナ行はあたしを含め2人居るけど

その子は 野崎 で 、あたしは 鳴海だからここだけは

どんな理由をあげたって変えられやしない 。



___ ああ … 神様 、お願いです 、この1年間だけでいいですから苗字変えることをお許しください … 。

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