第8話

けれどもし仮に交換したってきっと彼女みたいに可愛くなれるとは限らない 。奈穂は本当に近くで見るとお人形のように可愛い 。




正直彼女の隣に並ぶのが億劫に感じる 。

一方の私は自分に自信はないけれど附子ではないと思っている 。 かといって可愛いでもない 、つまり普通 。



「 おはよ 、奈穂 」



とそう声を掛けてきた彼女に振り向き 、挨拶をする 。

奈穂は満面の笑みを浮かべて首を縦に振った 。




しばらく2人で自転車を走らせようやく目的の高校に着いた 。




これから始まる高校生活に胸に期待を寄せると

同時にほんの少しだけ高まるのを感じた 。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る