第5話


 けれどもし仮に交換したって、きっと彼女みたいに可愛くなれるとは限らない。菜帆は本当に近くで見るとお人形さんですかってレベルに可愛い。



正直彼女の隣に並ぶのが億劫に感じることもしばしば。一方の私は自分に自信はないけど、ブスではないと思っている。かといって可愛いでもない 、つまり普通。そう、至って普通のどこにでもいる子。これが私。



「 おはよ〜、菜帆!」 とそう声を掛けてきた彼女に反応したあたしは自転車を一旦止め、身体ごと振り向き挨拶を返す。菜帆も止まってくれて、こちらに満面の笑みを浮かべながら挨拶を返してくれた。あたしは菜帆の笑顔が大好きだ。



互いに挨拶を済ませたあたし達は、再び自転車を走らせ目的の高校に辿り着いた 。



これから始まる高校生活に、期待を寄せると同時にほんの少しだけ胸の鼓動が高まるのを感じた。

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