第4話

扉ががちゃと開かれ姿を現したのは既に身に学ランを纏った悠だった 。髪型ももうセットしてある 。



「 お兄ちゃん ! おはよ 〜 っ ! 」



と悠に気付いた香織がこれまた私の時と同様 、

満面の笑みで挨拶をする 。



「 ん 、おはよ 、 香織 」



… うわー … めっちゃ笑顔じゃん … 。

私はそんな優しい微笑み一度も見たことないよ ?



絶対無視されると予想しつつも香織に続いて

私もさりげなく挨拶をしてみる 。



「 おはよ 、悠 」



「 あ 、居たんだ 」



… ほらね 、やっぱりこの態度 。

つくづく思うんだけど悠に嫌われてるよね … 私 。

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