第7話 学校入学

えぇ、やって来ました。


目の前には学校があります。建物は村の家よりも大きい建物で塾の様な感じですね。


建物に入り、事前に知らされた教室へ向かうと僕と身長が同じくらいの人が数人いた。


正確な人数は分からないけど、他にもクラスがあってそこにも数人の人が居た。



★☆★


席は自由らしく、しばらく座って待っていると教員をしていると思われるお姉さんが来た。


「はい、おはようございます。これから君たちの担当をするスミレです。お願いしますね」

この緑色の髪と瞳をした十代後半に見える少女が僕らの担任の先生らしい。


僕らも着々と自己紹介を始めた。


自己紹介は五十音順に始まり、


赤髪赤眼のアレン(男)

強気で主人公みたいな奴


金髪赤眼のイルミ(女)

少し気弱で髪も長い


紫髪紫眼のエルナ(女)

元気がよく髪型はボブ


茶髪薄緑眼のオーグ(男)

身長がみんなより少し高く、優しい感じ。


白髪赤眼のセナ(女)

ツンとした子で、髪は肩まで伸びている。


そして、僕だ。


「ソーマです。よろしくね」


「じゃあ、自己紹介も終わった事だし早速授業を始めていくわね」


授業内容は簡単で主に算数をした。読み書きは既に家で教わっているのでそこまで学ぶことはないらしい。



「ふむふむ、皆さん頭がいいですね。それじゃあ次は裏庭にある訓練場で身体を動かしてみましょう」


この学校の裏庭には訓練場という場があり、そこで対人戦を学ぶらしい。


これがこの村の義務教育、この世界はやはりよくある異世界ものの世界の様な感じで村を囲う森の外は盗賊などもいるようだ。


「それじゃあアレン君とソーマ君からね」


僕とアレンが名指しで指名されたのでみんなの前に出て模擬戦をすることになった。


「俺は父さんと一緒に森へ狩りに行ったことがあるから怪我させるかもしれないぜ?」


「お手柔らかに頼むよ」


おかしいよ、僕達まだ七歳だよ狩りに行ってる?終焉のラグナロクってやばい森のはずだよね?


「そこの猫ははいいのか?」


「うん、あの子達は使わないよ」


そういえば、精霊って他の人には見えないんだった。


お互いが位置に着いたところで、スミレ先生から合図が出された。


「それでは、開始!」


アレンの武器は両手剣だが、サイズは少し小さめで僕ら子供の身長にあったサイズをしている。


僕のは片手剣で盾を装備している。


もちろん模擬戦のため使う武器は刃を潰してある。


普通は、木剣とかだよね?そう思い武器を選ぶ前にスミレ先生に聞いたのだが、


『それじゃあ、実戦の時の臨場感を味わえないから』


だ、そうです。



「おりゃぁ!」

アレン君が剣を振りかぶってきた。


もちろん僕は盾を使って受け流す。


「うおッ」


アレン君はかなり力任せの攻撃で、動きが読みやすい。


「避けるなァ!クソッ」


迫り来る刃だが、動きが読めればすぐ避けられる。


「ほいっと、やべッ」


少し調子に乗っていると、下から剣先が迫ってきた。


カキンッ!!甲高い音が鳴り響いた。


ギリギリのところで盾をもってくる事が出来たが今のはギリギリだった。



体勢を崩した僕は迫り来る刃に……



当たることはなく、アレン君の背後へと移動していた。


「これで終わりだよ」


そう言って、アレン君の首筋に刃をそっと当てた。


「そこまで!」


★☆★


「いやぁ、すごいな!」

僕とアレン君は模擬戦を終えて今は他の人達の模擬戦を見学していた。


「ははは、ありがとう」


それにしても、


「ノエル、僕の負けでよかったのに」


「いや、ソーマ君が負ける所を見るくらいなら全部壊す」


いつから、こんな子になったのだろうか。ちょっと好きなタイプなんだが?


「そっか、僕を勝たせてくれてありがと」


「うん!」

その嬉しそうな顔も好きだなぁ


「ソーマ様、あまりニヤニヤしてると変な風に見えますよ?私は兎も角ノエルは見えないのですから」


そうだった、危なかった……


「ソーマってさ、グランさんの子だよな?」


「うん?そうだけど父さんがどうしたの?」


アレンが、一人でいると話しかけに来てくれたが僕の父さんがどうしたのだろうか?


「いやぁ、偶に狩りに来てくれるんだよな。それで、あの人いつも狩りが上手くてよギリギリ目で終えるくらい野スピード出走って魔物とか狩るからソーマも似てるんだなって」


「そ、そうなんだぁ。偶に狩りに行ってるのは知ってたけどアレン君達と一緒だったんだね」


僕のは、ノエルの空間を司る精霊魔法で避けたのだが父さんのは身体強化だけでそれだからなぁ。


【身体強化】

身体強化とは、魔力を全身に巡らす事で身体能力をあげる魔法の一種である。序盤に覚える魔法で簡単に覚えられる。


と、まぁこんな感じの魔法だが極めれば父さんみたいに目で追えるギリギリのスピードまで早くなれるらしい。



「ソーマ!今から皆で遊びに行こうぜ!」


アレン君が他の皆のところに行ったと思えば、みんなを誘って今から遊びに行こうと言うことらしい。


「あ!先生も行きます!」


え?先生お仕事とかないの?


「仕事?そんなの特にないですよ?皆さんに授業教えたらその後は自由にしていいって村長に言われてますしね!それじゃあ行きましょう!」


この村には特に特筆できるような場所は無いのだが、やはりお城だろう。


まぁ、今からどこに行くのかは分からないがそこくらいしか行く場所がないからなぁ。



【あとがき】

ハート、フォロー、星待ってます。


キャラの詳細設定はいつか出します。


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