第6話 名付け
名前かぁ、名前を付けてか……うん
「決めたよ、君の名前はノエル」
「えぇ、私はノエル。貴方に付き従う忠実なる下僕よ。ふふふ」
その妖艶な笑みは僕の心をドキッとさせた。
「ソーマ様、シラユキは要らない子なんですか?」
目をウルウルさせてこちらを見つめてくるシラユキ、その姿を見てゾクッとしたのは秘密だ。
「そんな事ないよ!シラユキの事も大切だよ!」
僕はその後シラユキをたくさん撫でた。しばらくシラユキと戯れていると日も昇り両親から朝ごはんができたと言われたので朝食を食べにリビングへと向かった。
「「「ごちそうさまでした」」」
朝食も食べ終わり、父さんは畑に母さんは家事を始めた。
僕は普段なら一人で遊んでいるのだが、今は二人が居る。だから外で遊びたい!
「う〜ん、お庭だけならいいわよ?でも家の前だけよ?お外はまだ危ないからね」
早朝に外へ出ていた事はバレておらず、家の庭それも目に見えるところなら外へ出てもいいと言われたので、お外で遊ぶ事にした。
「ねぇ、ノエルって何の精霊なの?精霊って属性を持ってたりするんじゃないの?」
「えぇ、そうね。でも私や他の王達は特殊な属性を持っているの、私で言えば空間ね」
基本属性と呼ばれる火、水、風、土、以外の属性は特殊な属性として扱われているらしい。
庭に出たのはよかったものの特に【鑑定】をする事以外ないのですぐに家へ帰った。
★☆★
精霊女王であり、今はノエルという名の彼女が来てから約1ヶ月が経った。
「ソーマ様しゅきです」
「ソーマ君私も好きよ〜」
寝言がこれなのは何処か胸にキュンとくるものがあります。
この1ヶ月でこの村にも変化があった。まず、国としての声明を全世界に向けて出し騎士団を創った。
その騎士達はダンジョンから期間した神霊だが今はしっかりと肉体を得て城の周りに住居を創り住んで居るようだ。
僕の曾お祖父ちゃんとかも騎士団にいるようだ。いつかあってみたいが今は忙しいみたい、何をしているのかはよく分からないが僕はとにかく遊んで過ごそうと思っている。
早く学校に通いたいとは思わないがする事も特にないのでシラユキとノエルと戯れているくらいだ。
「ソーマ君久しぶりだね」
今日もお庭に出ていると、ダンジョンマスターが居た。
「えっと、」
「そういえば、名前を言っていなかったね。僕はソウスケって言うんだ」
その後は、少し立ち話をした後ソウスケさんは何処かへ行った。
話した内容は、最近何してるのかと聞かれそれに答えるくらいだった。
★☆☆★
四年後……
「今日から僕は学校に通う!」
国として声明を出したこの国の名前は、
ない
そう、この国には名前が無いのだ。
国名を決める時に、御先祖様達が喧嘩になったり村民達までもそれにノリだし最後は、ソウスケさんまで混ざったせいでリサさんが止めに入ったところでようやく喧嘩は止まったのだ。
その結果別に国の名前なくても僕達は不便じゃないくね?となって僕らは国の名前を特に付けなかったのだ。
それを、他国からの通信で簡単に言うと『国の名前決めてくれ』という感じのメッセージが各国から届いたのだ。
国と認められると、国同士でメッセージのやり取りの出来るアイテムを創造神から得られるらしく、それを使ってやり取りしてるらしい。
噂、というかソウスケさん達によるとそろそろ各国の重鎮を招待するらしい。
そして、僕は今シラユキとノエルと共に学校へ向かっている途中だ。
【石】
レア度:G
どこにでも落ちている石。少し尖っている。
この四年間で生命のない物のレア度を見るとこができるようになった。
【不死鳥】
危険度:S
この村を守護する聖獣。
生物であれば危険度、つまりその者の強さを知ることができるようになった。この危険度は世界的に見て危険かどうかを判断するものらしい。
いやぁ、長かった。やっと鑑定で危険度やレア度を見るとこができるようになったよ。
「正直、学校には行きたくないんだよね。できることなら早く卒業したい」
このむらの学校は、設けられた試験をクリアする事で卒業ガ可能なので早く卒業する事も可能だ。
「お友達とか、いいんですか?ソーマ様まだ友達いないのに」
「ソーマ君、友達いないもんね」
「友達は、正直今のところいいかな。年上と話してる方が好きだし」
ぼくは、友達が苦手だ。友達ができることはいい事だと思う。でもその後の関係を上手く続けていく自信が無いし、前世では不登校になって会えなくなったり、予定を合わせて遊びに行くというのが苦手だった。
だから、友達をほしいとあまり思えていない。
今世では、できる限り人と仲良くなろうとか思っている訳でもないし僕は、シラユキとノエルがいれば今のところ何も困らないかな、
ネガティブ思考を拗らせるソーマの学園生活?ガ今始まろうとしていた。
【あとがき】
ハートとかほしいです。
安心してくださいソーマ君は強くなります。
第5話で見た夢は、ノエルの影響で空間が歪んで変な夢を見てるだけです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます