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寒くなってきました。
昨日、部屋着を冬物に変えました。
外出着は秋服のままですが、夜寒かったので。
自分はもうインナーにこだわったりする事が出来ないので、大体ユニクロでまとめて購入してしまっています。
他社と比較した事はないのですが自分の人生経験の中では「あったかい」、「涼しい」が明確に優れていると感じるのです。
時間は流れ、時代は進んでいくものですからどんどん機能性が改善されていくのは当たり前ではあるのですが、それでもこれまでにないアイテムに出会ったときに感動する事はあります。
ユニクロのノーシームボクサーブリーフ。
数年前、この商品に出会ったときには震えました。
股間部分にポケットがついていないので長時間の外出には穿いて行かないのですが、こんな快適なパンツを生み出して、人間をどうしてやろうと考えているのでしょうか、ユニクロ。
ユニクロは「感動パンツ」なんてスラックスを出しているが、ノーシームボクサーブリーフの方がよっぽど「感動パンツ」なのです(感動パンツも穿くけどね)。
ちなみにメッシュじゃない奴ですよ!ここ大事。
何年か前、野郎三人でボウリングに行った帰りに、同じモール内にあったユニクロに立ち寄った。
そこでこの商品を前にし、俺はつい興奮してしまった。
「これ、今穿いてるんだけど、ヤバイぜ!」と。
ノーシームボクサーブリーフが如何にフィットするか、伸縮性がいいか、快適か、従来作品に比べて優れているか、初めて穿いた時俺がどれ程感動し、はしゃいだか。
「スゲェ」と「ヤベェ」のみを駆使して語り尽くした。
すると仲間の一人が、「じゃあ俺も買ってみるかな」と言い出した。
……ん?
当然の流れである。彼は俺の熱意を汲み取ってくれて「そこまで言うなら試してみるか」と身銭を切ってくれるつもりなのだろう。
だが、そうなるとどうだ。
次に彼と会った際、野郎二人がおそろいのパンツを穿いている形になるではないか。
……それはやだな。
そりゃあ見えないよ。パンツなんて見えない。
過去にも自分たちが気付かなかっただけで、仲間内でパンツ被り(ここでは頭に被るという意味ではない)が発生していたかもしれない。
だがそんな事、気付く要素が無かった。
しかし今は、意識してしまっている。
もちろん次に会ったとき、「お前、あの時のパンツ穿いてるか?」なんて確認する事は無い。
だが、心の奥底で(こいつ今、俺とおそろいのパンツ穿いてるんじゃないか……?)と疑惑が浮かんでしまう。
その際もし、美人のウェイトレスさん(双子)が、俺とこいつのズボンにそれぞれアツアツのコーヒーを同時にこぼしてしまい、「「いけない!すぐに脱いでください!」」って状況になったらどうだ。
俺とこいつがおそろいのパンツを穿いている事が白日の下に晒されてしまう。
そんな滑稽な絵面はあるか。
双子のウェイトレスさんもダンディーなマスターも、常連の小男もドン引きである。
困るな、それは。
だが、自分であれだけ商品の優れた点をプレゼンしておいて今更「やっぱ買わないで」とは言えない。
それに、この事情も話せない。
意識されてしまう。
せめて、色さえ違えば。
そこの棚にはブラック、グレー、ネイビーの三色ラインナップが並んでいた。
ブラックでなければ……!頼む!!
彼が手に取ったのは……黒ッ!!
そんな思い出のパンツです。
皆さまも是非お試しください。
パンツ被りにも最適です(ここでは同じパンツを穿いているという意味ではない)。
「お前らとおそろいだと思うと穿きづらい」?
大丈夫、一人はもう死にました。
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