童貞と兀突骨 24/10/13


基本的に創作物には何を書いてもいいと思っている。



性的な描写、残虐な描写、あまり多くの人の目につくべきでないものも、創作すること自体が問題だとは思わない。


もちろん不快に思う人の目に入らないように住み分けする事を前提として。


騙し討ちなどせず、正々堂々ルールとマナーを守った上で、である

(他者を傷付ける内容に関しては個別に精査する必要があると思うがそれについては今回は言及しない)。




下ネタもどう書いてもいい。



そのうえで、例えば「勇者フェラクリウス」では下ネタを中心に据えておきながら「エロ」はそんなに出してないと思う。


エロを期待して読んでも満たされる事はまず無いだろう。


「そんな事なか、フェラクリウスはドシコいばい!」


と言ってくださる肥後もっこすな方も中にはいらっしゃるかもしれないが、PV3000ちょっとの作品なのでいないものとする。


個人の趣向としてエロい下ネタが嫌いなわけではない。


あくまでも「自分で書く際に基準を設けている」という話なので、読むときには適用されない。


ドエロい下ネタ満載の作品も私は好きである。




これは自分の中だけの分類なのでご理解頂けないかもしれないが。


私は下ネタを二つのジャンルに大別している。


「エロ」と「バカ」だ。


フェラクリウスで主に取り扱っているのは「バカ」の方である。


更に「バカ」の小分類に「排泄物系」と「性的」があると思っている。


「排泄物系」の下ネタは、尿や便。


フェラクリウスでは「排泄物系」はまだ取り扱っていない気がする。


「バカ」で「性的」はわかりづらいかもしれないが、作中の表現で言う勃起とか夢精を指す。


「勃起なんて馬鹿の立てる陰茎だ!」と主張しているわけではない。


勃起や夢精によって巻き起こるハプニングを面白おかしく書こうと手を尽くしているのだ。


この感覚はまぁ、多分あまりご理解頂けないだろう。


読み手の方にそこまで意識して読んで頂こうとも思っていないし。


ただ、書き手の誰もがそうしているように、自分ではこんな感覚で基準を設けているという話である。


未完の作品の基準を明確にしてしまうと今後矛盾が発生しそうなのでフェラクリウスについてはこれ以上言及しないようにしておく。




ちなみに、自分の書く全ての作品に一律同じ基準が設けられるわけではない。


昔描いていた漫画のネームは作画担当の女性が嫌がったため下ネタを封印した。


ウサギの交尾くらいはワンカット入れてもらったが、それくらいである。


現在製作途中の「主人公が勃起しない小説」も下ネタ基準はフェラクリウスより厳しい(多分、ほぼ書かない…はず)。


それとは別に今後「ドスケベ小説」を書く事だってあるかもしれない。


また、書いている途中で基準を変更する可能性だってある(自分としてはあまり好ましくない状況ではあるが)。


このセルフレイティングは非常に繊細なものだ。


特に「エロ」。


大してエロくもない内容に「これはエロいぞ!」なんて主張したら「童貞かよ」と鼻で笑われてしまうからである。


「こんな些細な表現に過剰に反応しちゃうなんて、こいつ童貞かよ」と笑われてしまうからである。


「なんでもエロく見えちゃうお年頃なのね」なんて笑われてしまうからである。




童貞であることは全く恥ずべき事では無い!


そういうメッセージを込めた作品を書いているつもりである!


だが、薄っすい根拠で童貞と決めつけてもらっちゃあ困る!!


そりゃあ自分も「兀々こつこつ」を「π々パイパイ」と読み間違えてしまう事はある。


「兀突骨大王」の文字を見て「骨のように固いパイ突がティーシャツに浮かび上がっている南蛮王」の姿を連想してしまう事は……“ある”!



だが、その程度の“薄っすい”根拠で童貞と決めつけてもらっちゃあ困る!!


馬鹿であるという強い根拠にはなるかもしれんが。


そんなわけで、エロへの過剰反応で童貞だと思われないように繊細な部分にまで気を付けている。




……なんでこんな話を書いているのかというと、「手コかれざる者」はちょっとエロすぎたかなという反省からである。








10/22 追記


これ、「手コかれざる者」の前編を書き終えたときに書いた近況ノートだった。


細部は直しているけど。


内容的に完結してから公開しようと思っていたが、全然完結しなかったのでこの時期になった。


やっぱり時間が足りない。3Dモデル製作の練習をしているようじゃ。


近況ノートでは「πパイ」のフォントがイマイチ「こつ」に似なかったなァ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る