第28話 スティーブと真彩、美紀と悠斗

【高槻レオマンション・806号室】


リビングの窓近くに行き、立って夜景を眺めている真彩とスティーブ。

スティーブが真彩をバックハグする。

そして、真彩の横の髪の毛を指で後ろに流し、真彩の頬にキスをする。


真彩の首筋を愛撫するスティーブ。

くすぐったがる真彩。

しかし、真彩の顔は微笑んでいる。

真彩、黙ってスティーブの行為を受け入れる。


     ×  ×  ×

   

真彩の部屋のベッドに、真彩とスティーブが横たわり、微笑んでいる。

全裸の二人。

スティーブが真彩の上に覆い被さり、真彩にキスをする。

そして、スティーブ、真彩の身体を上から下へと愛撫し始める。


真彩「…‥あぁ……スティーブ……」


真彩、スティーブの行為が気持ち良くて、感じ入っている。

色気のある真彩の声が時々漏れる。


真彩「……あぁ……」


スティーブ「Maya, I Love you……」 




【クレストマンション305号室】


悠斗、大学時代の後輩である、岡田美紀(27歳)の家に呼ばれ、手料理を御馳走して貰っている。

料理上手の美紀は、悠斗が喜ぶ様なつまみを何品も作り、悠斗の胃袋を掴もうと努力している。


大学に入学して悠斗に会った瞬間に、悠斗の事が好きになった美紀。

しかし、その時、悠斗には彼女がいたので、自分の気持ちを抑え、別の男と付き合う事となった。

しかし、悠斗への想いはずっと持っていた。

機会あれば、悠斗と付き合いたいとずっと思っていた。


悠斗はと言うと、テニスサークルの単なる後輩としか思っていなかった。

美紀は、色々な相談を悠斗に敢えて持ち掛け、自分に気が行く様に仕掛けた。


優しい悠斗は、分け隔てなく、色んな人の相談に乗っていたので、美紀の相談も気負うこと無く、普通に相談に乗っていた。

悠斗が、情に弱い部分が露見している。

美紀はそれを利用したのだった。


また、相談を持ち掛けて、家で手料理を振舞い、あわよくば、悠斗と肉体関係を持つ作戦だった。


それが、今夜、現実のものとなりつつある。

美紀は、喜びで一杯だ。

憧れの悠斗とそういう関係になる可能性が高いので、悠斗に会った瞬間からずっと笑顔で上機嫌だ。


美紀からビール、ワインを勧められ、真彩への腹立たしさからグイグイ飲んでしまう悠斗。

そして、ウトウトとしてしまう。


美紀「悠斗先輩、そんな所で寝ないで、こっちで寝て下さい!」


美紀は、チャンスとばかりに、悠斗を自分のベッドで寝る様、促す。


悠斗「あぁ、有難う。ちょっとだけ寝かせて貰うわ……」


美紀、ニンマリする。


悠斗が熟睡すると、美紀、悠斗の服を脱がし始める。


美紀、性交渉の事実を作るつもりだ。

美紀は、酔った悠斗が自分を襲って来たというシナリオを頭の中で作っている。


美紀、悠斗の唇にキスをする。

そして、頬ずりし、悠斗の肌と自分の肌を合わす事に興奮している。

何せ、憧れの悠斗とこうやって一緒のベッドに居るのだ。

興奮せざるを得ない。


嬉しくて堪らない美紀。

悠斗が自分のものになる喜びで一杯だった。


そして美紀、悠斗の上服を上にあげ、パンツを下におろし、悠斗の男性器を触る。

美紀は、目に焼き付けるかの様にじっと見て喜んでいる。


美紀「ふふっ……」


美紀、悠斗の身体を愛撫し始める。


悠斗「……うぅ……」


美紀、男性が喜ぶ行為をしている。

美紀の、悠斗への愛が半端でない事を物語っている。


悠斗、美紀の積極的な誘惑行為に、目を開け、美紀を見る。


悠斗「そんなに俺の事、好き?」

と、悠斗が美紀の目を見て言う。


美紀「大好き。大学に入って、悠斗先輩と出会ってから、ずっと好きでした」

と、悠斗の目を見ながら、笑顔で言う美紀。


     ×  ×  ×


悠斗、知らぬ間に寝入っていた。

一時間程して目が覚め、酔いも醒めている。

部屋の電気は点いたままだ。


悠斗、自分の横に、美紀が全裸で寝ている事に驚く。

そして、自分のパンツも下におりている事に、戸惑いを隠せない。


悠斗(心の声)「そっか……俺、この子と……」


横で寝ている美紀をじっと見る悠斗。


悠斗(心の声)「可愛い顔してるなぁー……」


悠斗、美紀の体を覆っていたタオルケットを取り除き、美紀をしばらく眺めている。

そして、美紀の胸、肌を観察している。


悠斗(心の声)「真彩……」


そして、頭から足先まで、美紀の身体全体を眺めている悠斗。

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