第5話

数日後、役所から電話があった。

「もしもし伊藤誠司様のお宅でしょうか?」

「はい、伊藤誠司は自分ですが。」

「あっ伊藤さん私です、岩瀬です。」

「あぁ課長さんですか、どうかしたんですか。」

「いやね君の件お偉いさんが会って話しがしたいとの事で一緒にダンジョン庁に向かって貰えないだろうか?」

え、行き成り偉い人と会うことになるの。

「あっはい分かりましたいつ行けばいいですか。」

「おお助かるじゃあ早速だけど明日10時に役所にきて貰って良いだろうか役所からは車を用意するから。」

「分かりました10時ですね」

「あぁそれではまた明日に待っているから」

ガチャツツツ…

お偉いさんか〜変な事して怒られない様に気おつけなければ。




「課長さんおはようございます、今日はよろしくお願いします。」

「あぁ伊藤さんおはようございます朝からすいませんね。」

「いえこのくらいなら全然。」

「そうですかありがとうございますでは早速参りましょう。」

「そう言えば勇者と賢者は見つかりましたか?」

「いえまだ見つかったという話は聞いていないですね、異世界では顔を合わせられたのですか?」

「いえ違う国で違う魔王を倒す事になっていたので互いに干渉しませんでしたね。」

「そうですか見つかったら連絡しましょうか?」

「いえ別にいいです、会って何かある訳でもないですし彼らはあちらに残っているかもしれませんし」

「そうですかですがコチラの都合で会っていただかないとなるかもしれませんのでその時はお願い出来ないでしょうか?」

「分かりましたその時は又連絡を下さい。」

「ありがとうございます、あとは多少時間がかかるかもしれませんお疲れでしたらおやすみになってもらって構いませんので着いたら起こしますよ。」

「ではお言葉にあまえてちょっと休ませてもらいます。」




「伊藤さん着きましたよ、起きてください。」

「ファ〜おはようございます、すいません寝入ってしまって」

「構いませんよコチラから言い出したので、ではご案内します」

ふえ〜デカい建物此処がダンジョン庁か。

中に入り受付で入館証を受け取り上の階えと上がって行く、そしてある部屋の扉をノックした。

「空いているので入って良いですよ」

「失礼します」

「失礼します」

中に入ると2人の男女がいた。

「始めまして局長をしています蝶野と言います」

「始めまして課長補佐をしてます目黒と言います」

男性が局長の蝶野さん、女性が課長補佐の目黒さん

と言うらしい。

「始めまして伊藤誠司と言いますよろしくお願いします」

「さて貴方が異世界に召喚されて戻っ来た剣聖と言うことで間違いありませんか」

「はい」

「レベルが35000を越えていると言うのも本当ですか?」

「はい本当です」

「ではここに鑑定の水晶があるので触れて見て下さい」

「はい」

鑑定の水晶に触れてこの間と同じ結果が出た。

「ふ〜どうやら本当の様ですね、すいません試すような事をして我々も実際に見ないと信じられなかったので」

「いえ大丈夫です、そうですよね、それは信じられませんよね」

「ありがとうございます、そういっていただけると助かります、さて本題なのですが依頼が有りまして受けて頂けると助かります」

「依頼ですか?内容にもよるのですが」

「いえ私達の連れて来る人のレベル上げを手伝って貰いたいのです」

「ソレは俗に言うパワーレベリングと言うことでですか」

「はいソレです」

「うーんまだダンジョンに入ったことが無いので出来るかどうか分からないです」

「あぁそうでしたね、でしたら探索者免許を発行致しますのでソレで入って頂いてそれで慣れたらおねがいしたいと思います」

「試験は良いのですか?」

「はい試験無しで発行させてもらいます、それで何人ぐらいなら面倒を見れるでしょうか」

「そうですね5人ぐらいならカバー出来ると思います」

「では5人を厳選しておくので準備が整いましたらこちらの番号までおかけ下さい、目黒のほうが対応させて頂きます」

「分かりました、あと異世界で手に入れた物を換金して欲しいのですが何処か良い所は無いでしょうか」

「それでしたらうちで買い取らせて頂きます、目黒君広い部屋を用意して」

「ありがとうございます色々とあるので困っていたところなんです」

「買取額も探索者免許に反映させますね、取っ言っても最高ランクでお渡し致します」

「最高ランクですか良いんですか」

「はいこのレベルだと最高ランクで無いとトラブルになりかねませんので」

最高ランクでもトラブルのもとだと思えるのだが。

ま、貰えるものは貰っておこう。

「分かりましたではそのようにお願いします」

「でわ部屋の方も用意出来たようなので移動致しましょう」

そして下の階に移動してある部屋に着いた。

「じゃあ出しますね」

そしてアイテムボックスから武器、防具、ポーション、金貨銀貨銅貨を出した。

「イッパイ有りますね査定には時間が掛かるので今度連絡を頂いた時に支払いを致しますので、こちら預かり証と探索者免許になります、それでは今日はありがとうございました」

「ありがとうございました」

そう言って帰って行った。

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