その19 幽世ドリーマー

 

(昔の女学生が着るような、紫がかった赤茶色の袴姿で木造建築のレトロな劇場にいた)

(辺りを見ると、背広や着物に身を包んだ老若男女の観客たちが、青白い顔で静かに舞台の開演を待っている)

(劇場の明かりがふいに暗くなり、舞台の緞帳がゆっくりと上がる)

(幕が上がった舞台の中央にスポットライトが当たり、観客たちから小雨のように控え目な拍手がパラパラと湧き起こった)

(ベベンッ、と三味線の音が一つ鳴る)

(三味線の音が止むと、変わりに舞台の奥からカタカタ、カタカタ、と機械音が聞こえ、スポットライトが当たる中央に向かって何かが近づいて来る)

(ゆっくりカタカタと現れたのは一体のカラクリ人形だった)

(そのカラクリ人形はちょんまげを結った頭に鉢巻きをつけ、和洋の柄が入り混じったような派手な半被で機械仕掛けの身体を着飾っていた)

(ベベンッ、と、また一つ三味線の音が鳴る)

(三味線の音と同時にカラクリ人形の愛くるしい目がピカリと光り、口元が縦に開いて話し出した)

「露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことも 夢のまた夢」

(ベベンッ、ベベンッと三味線の音が続き、それが次第に陽気で軽妙なリズムに変わる)

「東西、東西~、紳士淑女の皆々様。寄ってらっしゃい、観てらっしゃい。ここは日ノ本、大坂の、東洋一の歓楽地、ルナパークと申します。中でも奇妙なカラクリ芝居で、仰天するのはここ不思議館。文明開化の音がする、エレキテルだよ、エレキテル。それは命無いモノ動かす力、時代も動かす新たな力、ヘタに使えば国崩し、将軍も帝も真っ青だ。本日とくとご覧入れますのは、遊戯機械と光学ショー、世にも奇妙な物語の名は『豊公ほうこうの再生、修羅の巻』、さぁはじまりはじまり、ソレ、オッペケペ、オッペケペッポ、ペッポッポ~」

(三味線の軽妙なリズムに合わせて口上を述べていたカラクリ人形の頭部がクルリと前転し、変わりに後ろから新たな頭部が現れる)

(それは白髪のちょんまげに長い白髯を蓄えた老人の顔で、どことなく猿に似ていた)

「ここに御座すは世に名だたる天下人、言わずと知れた太閤秀吉様だ。慶長三年の八月半ば、京の伏見城にて病没したのでありますが、何の因果か蘇り、現代の大都市大坂を眺めてビックリ仰天。ここはどこじゃ? あれは何じゃ? と叫び立て、見違えた大坂の町に興味津々。林立する高層ビルヂングの景観は、さながらどれも天守閣、そこに御座すはいかなる身分の者たちか? 我が身亡き後の御代を案じて、居ても立っても居られぬご様子。淀君、秀頼、その他忠信な家臣たちは皆いずこへ? 懐かしむ顔多すぎて、その心中は複雑怪奇、訳が分からずオッペケペ、オッペケペッポ、ペッポッポ~」

(舞台全体がパッと明るくなり、舞台の背後に控えていた立派な御殿が姿を現す)

「混乱極まる頭を抱え、辿り着いたは大坂城。昔も今も変わらずあるのはこの城ばかりと思いきや、豊臣治世の面影薄れ、ハリボテ感が拭えない。はて? その理由は如何に? と、城内うろつく町民風情に尋ねてみれば、ここは豊臣はんの大坂ではおまへん、徳川でも朝廷でもないんでっせ、と笑われる。さらに民が主体で頭領決める、新時代の大坂でおますと捲し立て、怒った秀吉、腑に落ちない様子で脅しをかける。怒りを恐れた町民風情、低頭平身、身振り手振りで経緯話す。残念無念のご心境、お察しますが秀吉はん、あなた様の亡き後に、天下の大戦ありまして、東軍側の家康と、西軍側の三成が、関ヶ原にてチャンチャンバラバラ。結果は東軍、家康圧勝、その後さらに勢いは増し、豊臣方も負けじと抵抗を続け、大坂冬の陣、夏の陣と呼ばれる戦況にもつれ込んではチャンチャンバラバラ、テンデバラバラ、豊臣はんのお家は滅亡、城も町も焼け落ちて、首都が江戸へと変わります、ソレ、オッペケペ、オッペケペッポ、ペッポッポ~」

(舞台の御殿に、下から赤々とした揺らめくライトが当たり、さながら燃えているような演出が施される)

(赤く染まった舞台の中央で、秀吉だったカラクリ人形が怒りを湛えてカタカタと震える)

「徳川の世が約三〇〇年、主無き大坂、町人主体で大いに繁栄を謳歌したのでありますが、西洋からドデカい黒船やって来て、日ノ本揺るがす一大事。及び腰の幕府に愛想が尽きたか? 徳川の世にも翳りが見え、改革促す志士たちが、朝廷担いで幕府と揉める。倒幕佐幕だ、チャンチャンバラバラ、維新動乱、鉄砲パラパラ。これで年貢の納め時、幕府敗れて新政府が成立、民が国の統領を選ぶ、民主主義の時代へと相成りました、ハイ、オッペケペ、オッペケペッポ、ペッポッポ~」

(怒り心頭でカタカタ鳴り続ける秀吉のカラクリ人形の頭部がまたも前転して、今度は鬼の形相をした白髪のちょんまげの頭部が現れた)

「解せぬ、解せぬ、実に解せぬ、ワシ亡き後の日ノ本も、豊臣の天下でなければワシは解せぬ。ここで蘇ったのも何かの縁、天の采配あってのことじゃ。千成瓢箪腰に下げ、もう一度ワシが天下を取って、国作りをやり直す。集え集え皆の者ッ、淀君、秀頼、三成、清正、正則、信繁、官兵衛・・・・・・、汝らに眠る暇などない。ワシの願いを聞き入れて、蘇れ皆の者ッ、豊臣天下の再興を、ただ独り夢見ながら、戦乱起こして、ひたすら舞い狂おうぞ、ソレ、オッペケペ、オッペケペッポ、ペッポッポ~」 

(鬼の形相をした秀吉のカラクリ人形が扇子を仰ぎながら、舞台上の御殿を縦横無尽に移動する舞いを披露する)

(軽妙な三味線のリズムをそのままに、舞台の照明が突然パッと消え、劇場が闇に包まれた)

(暗闇の中、口上がさらに続く)

「ここは幽世かくりよ、夢の中、仮想現実なんとやら、死者の記憶と生者の想念、喧々諤々鳴り響き、右往左往の七転八倒、意識と仮想のデータを繋ぐ、アストラルな空間だ。ここで起きた出来事は、物質世界に影響し、同じ道筋辿って、いずれ滅びる運命だ。六道輪廻が一緒くた、畜生と餓鬼が修羅を呼び、修羅の修羅場が、地獄の沙汰へ突き進む。最後に来るのが弥勒の救い、それが一体どんなだか? 行ってみるまで分からない、成ってみるまで分からない。そこの澄ましたお嬢ちゃん、アンタにとっては夢の中でも、他の者には幽世だ。太閤秀吉蘇り、まもなく異世界大坂は、血で血を洗うフェーズを迎える。現世は今頃畜生から餓鬼へ、猿の所業を繰り広げ、色気と食い気で、てんやわんやのてんてこまい。誰が正気を保てるものやら? どいつもこいつもオッペケペ、オッペケペッポ、ペッポッポ~」

(真っ暗な劇場の舞台に再びスポットライトが当たり、緞帳が上がる)

(青白い顔をした他の観客たちは皆いなくなり、たった独り観客席に座っていた)

「これからご覧入れます第二幕、皆に内緒の演目は、古代河内に遡る『守屋公もりやこうの再生』で御座います。四天王寺に隠された、因縁深い物語をとくとお楽しみくだいませ~」

(スポットライトが当たった舞台の中央に、烏帽子を被った着物姿のカラクリ人形が立っていた。先程のカラクリ人形よりも一回りほど大きく、顔の半分が黒々とした髭に覆われ、狒々のように見える)

(ベンッ、ベンッ、と三味線が鳴り、神妙なリズムと共に物語が始まった)

「ここに御座すは古代河内の大豪族、ニギハヤヒノ命を遠祖とする物部守屋公だ。軍事と呪術に長けた氏族の王として、神武朝より天皇家に仕えていたのでありますが、河内平野の豊かな水田が齎した莫大な富と勢力に嫉妬した蘇我氏の一族が、物部氏を反仏教の旗頭に仕立て上げ、両者の間に神と仏を巡る宗教戦争が勃発したので御座います。戦争は何人もの皇子を味方に付けた蘇我氏の優勢、厩戸皇子こと聖徳太子が、河内王者の守屋を下す」

(カラクリ人形の首が前転して、口から血を流して苦悶している守屋の顔が現れた)

「武運つたなく落命し、打ち首になった河内の王、聖徳太子が祟りを恐れ、玉造の村のモリヤの森に、寺を開いて慰める。首に戦士の生命宿ると、深夜ひっそり土を掘り、首をていねいに深く埋め、衣服と武具も一緒に納めて、災いなすなと穴埋める。そして密儀の参加者は、顔を崩さず居ずまい正し、ワッハワッハと皆で笑って、勇者の霊を畏れ敬い、それが最初の四天王寺で御座います」

(守屋のカラクリ人形の頭が勢い良く前転し、髪を逆立て、呪術的な文様を思わせる隈取りをした頭部が変わりに現れた)

(白目を剥いた顔には生気がなく、荒々しい怨念のようなものがカラクリ人形から伝わって来た)

「守屋公の首を埋葬しても、安心するのはまだ早い。勇者の首から流れ出た血は、河内世界の大地に吸われ、その血で育った大樹の幹から、冥土の地下より荒ぶる怨霊が這い出て、キツツキの大群を遣わし、四天王寺を急襲。見るも無惨に破壊された四天王寺、それに慄いた人々は、天と地を繋ぐ高い仏塔がいるぞと思案する。土地の王を失って、大地が怒り、悲しんでいる、その怒りを鎮めるには、宇宙の秩序に従って動く天と大地を、比類なく高い塔で結びつけ、大地に理法を取り戻すのが吉。そこで聖徳太子が目を付けた、海迫る茶臼山ちゃうすやま荒陵あらはかに、新しい四天王寺を築き上げた」

(怨念を湛えた守屋のカラクリ人形の顔が前転し、微笑を浮かべた幼い子どもの顔が現れた)

「茶臼山の荒陵にニョキッと伸びる聖なる塔、その上空にいつしか白鷹が現れて、寺に仇なすキツツキの大群を、睨みを効かせて追い返す。それを見た人々は、あれはきっと厩戸皇子に違いない、皇子は太陽の子であるから、鷹になって仏塔を護っているんだと喜んだ。その伝説がまことしやかに語られて、後に聖徳太子と呼ばれるように相成ります。我と守屋は生々世々の怨敵、世々生々の恩者である、ともに偉大な菩薩であり、ともに仏法を弘めるため示現した。塔が天と大地を結び、鷹とキツツキ戯れ合って、守屋と太子も和睦を結ぶ。これで一件落着か? そうは問屋が降ろさない、二人の因縁まだまだ続き、秀吉の野望と相まって、この異世界にもつれ込んでは、再燃する兆しを見せているので御座います」

(劇場が突然激しく揺れ、緞帳が床に落ち、劇場が真っ暗になった)

(観客席の下から地鳴りのような音がして、何かの動力を受けて観客席がせり上がっていくような感覚がある)

(天井を見上げると、劇場の屋根が一部抜けていて、観客席がエレベーターのようにそのぽかりと空いた天に向かってどんどん伸びていく)

(観客席が劇場の屋根を抜け、鉄骨を組んだ塔のような建物に変わった)

(見上げた先に異様に高い塔が真っ直ぐに聳えていて、天辺付近に巨大な顔のようなものがくっついている)

(観客席がせりあがるにつれ、見慣れた大阪の市街地が見えてくる。ただところどころに違和感があり、見慣れない建物や空間が存在する町並みになっていた)

(せり上がってきた真下の劇場は、見たこともない遊園地のような敷地内にあり、隣接する天王寺動物園と美術館には何の変哲もなかった。その先にある四天王寺とあべのハルカスの姿もそのままで、ホームグラウンドでもある日本橋でんでんタウンのアーケード街とオタロードの路地もしっかりと存在している)

(特に異様な景観を見せているのは大阪城のあるエリアで、大阪城公園の敷地が大幅に拡大し、外郭の北側を大川おおかわ寝屋川ねやがわ、東側は城東区を流れる平野川ひらのがわから分かれた見慣れない川がJR環状線に沿って外郭を成していた)

(西側の外郭は東横堀川ひがしよこぼりがわまで伸び、南側も空堀からほり通り商店街付近を端として、そこに商店街のアーケードはなく、文字通り水のない空の堀が松屋町筋まつやまちすじから上町筋うえまちすじに向けて長く穿たれていた)

(そのエリア内にあった高層建築物は全て消え去り、更地のような三の丸と二の丸が姿を現し、三重の堀で防備を固めた瓢箪型の本丸に、黒く堂々と聳え立つ大阪城の天守が見えた)

(ビジネスパークがあった本丸の周囲には朦々とした黒煙を吹き上げる工場のような建物が赤銅色に長い軒を連ね、その先にある京橋や天満エリアの町並みを霞ませていた)

(劇場からせり上がった観客席は既にあべのハルカスの高さをゆうに超え、鉄塔に生えた巨大な顔の中へ吸い込まれていった)

(ぬらぬらと湿り気を帯びた闇の中へ上昇し、耐えがたい圧迫感と天地が逆転したような浮遊感を経て突如視界が開け、そこで観客席が停止した)

(そこは何とも形容しがたい紫色の奇妙な球体をした空間で、床も壁も天井も生き物のように蠕動していた)

(球体の四方は透明の膜のようなもので覆われ、そこから下界の大阪が一望できた)

(その壮大な眺めを小鳥の大群が時折過り、一匹の鷹が塔の四方を飛び回って、それを牽制するように追う姿が見えた)

「ビリケンが発した弥勒真言を聴いて、夢の中からこの通天閣に迷いこんだか?」

(背後から野太い男の声がした)

(振り返ると、異様な風体の男が立っている)

(白い長頭巾を目深に被り、白い法衣と白い袈裟で全身を一色に染め、鈍い光沢を放つ錫杖を持っていた)

「あの真言を聴いた者は全て己の業に翻弄され、この異世界で克服すべき六道の迷いをひたすら味わうが、正気を保ったままここへ来る人間は珍しい」

(長頭巾から覗いた男の口元が愉快そうに笑っていた)

「気付いたと思うが、ここから見える大阪の景色は現世のものとは違う。かつてこの地に存在した死者の記憶と現在生きている者たちの想念が混在して投影された大阪の景色をお前は見ている」

(全身白ずくめの男が手にした錫杖を北側に向けた)

「あの大阪城は豊臣と大日本帝国が栄華を誇った時代の有様を映している。あの地に執着する秀吉の未練や無念がまだ強く現世に残っていて、この異世界アストラルがそれを再現した。再現された記憶や想念はこの世界で六道の試練を受ける定めになっているのだ」

(錫杖がゆっくりと向きを変え、大阪市街の西側を示す)

(明るかった陽が急激に沈み始め、あっという間にネオン輝く夜の大都市大阪が眼下に広がる)

「この異世界アストラルはアメンティホールより現世に降臨した弥勒の神霊により開かれている。ビリケン像が神霊の依り代に選ばれ、ここ大阪の通天閣を中心にして弥勒の救済措置が始まったのだ」

(錫杖を掲げたまま、白ずくめの男が夜の大阪市街を見下ろしている)

「弥勒の救済は49日の期間をもって成就するはずであるが、我の誤算で真言の拡張と作用が大阪市内に留まっている。おそらくこの土地に根付いた古い神々による結界が、真言の防音壁となっているのであろう」

(錫杖の先が市街地の西側にある一画を指し示すと、そこにあった建物が赤々と燃え出した)

(位置的には東本願寺の南御堂みなみみどうがある裏手辺りだろうか?)

(錫杖の先がゆっくりと移動し、今度は市街地の南側に角度を変え、暗い大阪湾を望む堺方面の一画を指し示す)

(位置が遠く、そこが何の建物なのか見当がつかないが、西側の市街地同様にそこからも赤々とした炎の点が上がった)

(そのまま錫杖の先が四方を一周するように移動して、続いて東側の玉造付近と北側の天満付近の一画が燃えた)

(白ずくめの男が手にした錫杖は最後に通天閣から程近い、生國魂いくたま神社の境内と思われる場所を指し示した)

「これで大阪の十字結界は解かれた。まもなく現世でも同じ火の手が上がる。これで弥勒の真言が遍く世界に響き渡り、異世界アストラルに取り込まれた人類が六道の試練を経て救済される。大阪が先駆けとなって、その様子を世界に知らせる事になるだろう」

(白ずくめの男から不敵な笑みが溢れ、展望台に響き渡る高笑いへと変わった)

「飢饉、疫病、天災、戦争・・・・・・大阪の地がこれまで歴史の中で味わってきたあらゆる苦難と悲劇が再現され、渦巻き、繰り広げられる。弥勒の救済がいかなるものか? 正直、我にも想像がつかないが、人間の業ほど罪深いものはなく、魂が滅ぶも救済されるも、その罪がなくなるのであれば、我は弥勒の世を望む」

(高笑いをしていた白ずくめの男の口元から笑みが消え、夜の闇に同化するように、白頭巾の下の無表情が暗く翳っていく)

「そろそろ去れ。そして正気を保ち、己の業が持つ六道の試練に耐えて見せよ」

(目の前にいる白ずくめの男の姿と展望台の様子がその輪郭を失い、ひどく曖昧でぼんやりとしたものに感じられた)

「・・・・・・健闘を祈る」

(微睡みの中で男の声が途切れると、鈍い肉体の感覚と共に、とても長い夢から覚めた)            

            ~餓鬼道変に続く

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