第28話

その後すぐに三貴さんは病院へ向かった。

俺たちには「家に帰ってろ、詳しくは明日」って言い残して電話切っちゃった。



「そうか…俺らの後に…?」


「珠優君…大丈夫かな」


「…大丈夫だよ、三貴さんがいる」


「うん…まぁ三貴さんがいるなら…」



仲良さげにしてる2人を微笑ましく思いつつクラスに向かってると、担任である堺(さかい)先生が声を掛けてくる。


「お前ら、早く教室行けよー。もう5分でチャイム鳴るぞ」


俺達は、その言葉に慌ててクラスに向かった。




​─────放課後。


授業も終わり、部活に入ってない俺らは三貴さんに連絡して珠優の病室を聞いて、会いに行った。


無事な姿に思わず泣いてしまった。…滅多に泣かない桃里も取り乱して泣いてたから、余程不安だったのだと思う。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る