第27話
下駄箱で待ち合わせしてた翔や未來ちゃんと合流して、おはようと声を掛け合う。
「おはよ、…怪我どう?」
「…あー、昨日は助かった。まだ痛むけど…気分は落ち着いた」
俺は翔に声を掛け、昨日より平静を取り戻した様子の翔に、そっか…と返す。
桃里は心配そうに未來ちゃんに声を掛けてる。心配そう、と言っても他人には分かりずらいんだけど。
…桃里は感情を表に出すのが苦手だから。
「えっと、…昨日は心配かけました…」
「ん。無事なら良い」
「あ、珠優が入院してるから放課後にお見舞い行かない?」
「え!?…珠優君が!?」
未來ちゃんと桃里の会話に割って入った俺に驚く未來ちゃんと、目を丸くし俺に詰め寄る翔。
…そういえば伝えてないや。
───────昨日、翔がボロボロになってて、それを支える様に未來ちゃんが歩いてるのを街中で保護した後、珠優に連絡をした。
途中で未來ちゃんが泣き崩れちゃって電話切っちゃったけど。
とりあえず倉庫に戻って、翔の手当して。震える未來ちゃんに話を聞きいた。
それから珠優に連絡するも、連絡がつかなかった。繋がらなかったのだ。
何度掛けても留守番電話になってしまって。
俺らが心配してた頃、三貴さんの方に珠優が怪我を負い入院してると連絡があったらしい。
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