第18話
シンとした静かな空間に、1つの機械音。
私のスマホの着信音、紫保からだ。
三貴に一言声をかけて通話に出る。
紫保からの内容は、先程の鉄パイプの男達が火蛇の下っ端と分かったことと、その男達はクスリをしていた形跡があること。そして、朝比奈との関係があったこと。
そして、近頃朝比奈組が火蛇を使って華狼を潰そうと動いてることが分かった。
紫保からの情報を辿っていくと、やはり朝比奈満が関わってることが明らかだ。
腹立たしく、思わず盛大な舌を打つ。
「すまん。仕事だ、抜ける」
立ち上がり脱いでいた上着を着直し、三貴に視線を移し言葉を落とす。
それを見ていた三貴は、突然私の手を掴む。
「…?」
「ああ。ごめん、えっと…
紅華ちゃん、気を付けて。無理しないで…ね」
その言葉に目を見開くも、ふっと笑いありがとうと言い残し、私は背を向けた。
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