第13話
目の前で、男達は目を見開き驚いている。
かと思えば、慌てたように「なんだお前!」などと叫ぶ。そりゃそうだろう、気配を感じなかったのだから。
驚くのも無理もないが、コチラは意図的に気配を消していたのだから仕方ない。
私に鉄パイプを止められていた男は、ハッとしたように私にソレを振り回す。だが、私はそれをひらりと避け「紫保」と、それだけの言葉を呟く。
私の言葉を聞き取った紫保は、男達の近くに周り込みすかさず気絶させる。1人は懐に入り込み拳を腹にぶち込み、それに驚いて反応してきた1人には足払いをお見舞いしていた。
私はそれを横目に「流石」なんて、言葉を零す。
私に鉄パイプを止められていた1人は血が逆流したかのように私へソレを振りかざすしてくる。だが、私はその男に回し蹴りをかます。
そして、その男に気をとられていた私の隙を狙おうとしていた、私の後ろにいた1人に向かって男を投げ飛ばす。
「ハッ、まだまだ甘いな。…隙だらけじゃねぇか」
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