第11話
向こうから1人の話し声が聞こえる。
(1人…確か、アレは…華狼の現総長か。…なんでまたこんなところに)
すると、彼は耳からスマホを離し路地裏を走り出す。それを追うように先程の鉄パイプを持った男達も走る。
少し走って。途中、スマホの着信音に立ち止まり電話に出る。
通話相手を見た彼は周りを警戒したあと、通話に答えた。そして、話している内に声を荒らげ通話に夢中になっていく。
(嗚呼、駄目だな。
そんなに夢中になっては───彼等の思う壷だ)
ほら、こんな事を思ってるうちにも背後を取られているし、頭を殴られている。
ドガッと鈍い音が響く。
痛そうだなぁなんて他人事の様に傍観する。助けに行きたいが、私達〝組〟が干渉したら組絡みの問題になり厄介なのでね、少し様子を見させてもらう。
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