巻末特別付録・非公式魔法目録

※このコーナーは自分用のメモ書き兼自己満足の為の魔法解説です。本編で登場した魔法を取り上げています。あくまで非公式的解説なので、ここの解説が絶対に正しいという訳ではないです※(重要)


ちなみに習得難度という項目がありますが、最低が1、最高が7。これも目安程度のもので厳密なものではありません。非公式、あくまで非公式であります。




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・「攻撃魔法」


・〝飛礫ミサイル〟※習得難度1~2(属性変化バリエーション・有)

魔術師が使う最も有名な飛び道具。魔法の飛礫マジックミサイルとも呼ばれていたが既に死語である。掌に魔力を溜めた後、投射の基本に則って放たれる。大まかに3パターンあり、弩型は直線的で弾速に優れ、弓型は若干の放物線を描きながら誘導性に優れる。投石型は射程と弾速を犠牲にして威力を上げ、さらに炸裂弾に変化する※(弩型や弓型も炸裂弾に変化可能だが、さらなる溜めが必要になる)


『パラメータは射程の上限が20~25メートル。投石型のみ10メートル程度。威力の最低保障は成人男性が投げる拳大の石礫いしつぶてほど。投石型は弓型や弩型に比べて一回り大きく、小さな爆発を起こします。これらは全て射程や威力に術者の力量レベルに合わせた補正がかかります。習得難度は通常1レベル、属性変化が2レベルです』



・〝衝打ショック〟※習得難度1

魔術師が最初に習うであろう攻撃魔法。護身術のようなもので接触した対象に衝撃を与える。掌などで指向性を持たせる使い方が主だが、要は接触していればよいので、羽交い絞めしようとした暴漢どもをまとめて吹き飛ばす、といった使い方も出来る。逆に接触していないと不発に終わる。


『射程は接触のみ、例外はなし。威力は成人男性の突き押しくらいが最低保障です。熟練すれば成人男性や猛獣の体当たりクラスの衝撃で吹き飛ばすことも可能。護身術と侮るなかれ。屋外で転べば擦過傷や足をくじいたり、屋内で障害物などに衝突すると当たりどころが悪ければ……』



・〝発破ブラスト〟※習得難度1~2?(属性変化バリエーション・有?)

見習いが習うだろう、本格的な攻撃魔法の一番手。長所は初級らしからぬ威力、ただ一点のみ。場合によってはそれすら短所になり得る。無差別な範囲攻撃魔法であり、時限式。扱いが難しく、距離や時間の調節を見誤ると自爆するし、必要以上に魔力を溜めすぎても自爆する。


『射程は至近距離から20メートルが限度。爆破範囲は5~10メートルほど。攻撃属性は衝撃波。巻き込まれて飛散する物体などは追加ダメージ扱いです。時限式で起爆の時間は魔力の溜め具合により約2秒から3秒の間で変化しますが、そこに術者の体感というが発生し、最大で約1秒の遅延や時短が起こります。つまり、正しくは約1秒から4秒の間で起爆します』


『作中の欄外でも言いましたが、こいつの元ネタは手投げ弾なので事故が起こるのは仕様です。〝火炎発破ファイアブラスト〟など属性変化も考えましたが、危険極まりないので保留中』


『最後に、これは裏技的手法ですが自爆と魔法障壁を組み合わせることで強引に範囲を絞り、〝発破ブラスト〟の指向性を強めることが可能です』




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・「防御魔法」


・〝防壁ウォール〟習得難度4(属性変化バリエーション・有)

術者の周辺に攻撃を防ぐ魔法の壁を出現させる。デフォルトの無属性(便宜上は風)は視認しづらい透明な障壁。火、水、土(岩石)、いなずまなど属性変化も多岐にわたり、一般に浸透してる魔法障壁といえば、これを指す。短ければ十数秒、長くて数分ほど形を保ち、崩壊する。※(土や岩など物質は残る)


『射程は術者より10メートル以内。幅、高さとも5メートル以内。厚さは1メートル以内で、ある程度変更可能。一部を除き、壁の厚みは防御力に寄与しません。魔力の壁なので。基本的には大体の攻撃に耐性を持ち、そこそこに堅牢。得手不得手は特になし(無属性の場合)。……というより、特性は属性変化によって味付けされるが適当でしょうか?※(デフォルトは透明故に視線を媒介にした精神攻撃を素通しするが火や水や土なら視線などさえぎれるので無効化出来る、など)』



・〝絶壁クリフ〟習得難度5(7↑)

術者の周囲に魔法の壁を出現させる。〝防壁ウォール〟(無属性)の強化版。属性変化はなし。見た目は硝子ガラスのように透明な壁である。


『前述の通り〝防壁ウォール〟の強化版であり、パラメータも防御力が上昇している以外は〝防壁ウォール〟とほぼ同じです。使い勝手も変わりません。ですが、その見た目から打撃の耐性が低く通りやすい、とは言われています』


『……ですが、この術の開発者が使う〝絶壁クリフ〟は名前が同じだけの別物です。大陸の断崖絶壁をイメージした絶対的な魔法障壁であり、あらゆる攻撃を通しません。硝子のような見た目も油断を誘う為の罠に過ぎません』



〝草巻〟ラウンドロール習得難度4

術者の全身を包み護る不可視の魔法障壁。行使するには霊媒れいばいとして一握りの草(なんでもよい)、或いは草原など地形を必要とするが熟練すればその限りではない。特性として打撃に強く、衝撃に耐性があり、斬撃(切断)に弱い。その他、冷気には耐性があるが電撃は貫通し、炎熱には炎上してしまう。


『この魔法は付与魔法であり、術者の魔力によって術は維持されるので対象の魔力を必要としません。霊媒は熟練すれば必須ではないですが、使用すると確実化するので一考の余地はあります。また、術の特性については上記の通りですが、一点、炎上に関して。〝草巻〟ラウンドロールを展開中に炎上すると、その時点で解除不可能になり、燃え尽きてしまうまで術者は炎熱によるダメージを受け続けてしまいます』



・〝水晶球クリスタルボール〟習得難度4

術者の全身を包み護る不可視の魔法障壁其の二。霊媒は特になし。特性としては斬撃に強く、衝撃への耐性は低め。また、打撃に対して非常にもろい。一方、炎熱や冷気に対して強く、電撃も通さない。


『付与魔法。主に斬撃に対抗する為の魔法障壁ですが、それ以外の物理攻撃に対していまいちで、使い勝手はあまりよくありません。その代わり、魔法攻撃全般に並以上の防御力があります』



・〝海月の傘ジェリーフィッシュ〟習得難度4

術者の全身を以下略其の三。霊媒は水。或いは水場。特性として斬撃をにぶらせ、衝撃や打撃を弾力でね、総じて物理攻撃に強い。しかしながら、炎熱には蒸発し、冷気には凍り付き、電撃に至っては貫通した後、帯電する。


『付与魔法。熟練すると霊媒があってもなくてもいいのも共通。物理攻撃全般に強い魔法障壁ですが、魔法攻撃全般に弱い魔法障壁でもあります。炎熱を受ければ、蒸発して火傷の追加ダメージ。冷気で凍り付けば解除不能となり、防御力がゼロに。電撃に至っては貫通ダメージの後、帯電して解除不能となった上で魔法障壁が消えるまで電気によるダメージを食らい続けます』




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・「補助魔法」


・〝発火イグナイト〟習得難度1

爪に火を灯す魔法。基本的には手の指先の爪である。


『使用の際は指を弾いて火を点けることが多いです。熟練すれば、指の爪から魔力を飛ばして可燃物に着火することも可能です』



・〝転移テレポート〟習得難度5

術者を彼方かなたから此方こなたへ、空間を跳躍して瞬間的に移動する魔法。極度の集中を必要とする。必然的に戦闘中などは目に見える短距離しか移動出来ない。


『移動距離に制限はないですが重量制限はあり、移動出来る場所も術者の肉眼で記憶した場所か、術者謹製の目印でなければなりません。また、転移先がなんらかの要因で塞がれたり、目印が破損などした場合、転移は不可能となります。戦闘中の転移は術者の力量に大きく左右されますが、少なくとも戦闘を離脱出来るほどの距離を跳ぶには心理的な余裕がないと無理でしょうね』


『重量制限。一度の転移で運べる人数は術者を除き2~3人が限度でしょう。また、作中で登場した転移石ですが効果は主に記憶力の補助ブーストです。副次的効果として呪文の詠唱も省けるようになります』



・〝解呪アンカース〟習得難度4

呪いを解く魔法。神聖魔法による奇跡の簡易版。


『対象は一人つ、一度に一つまで呪いを解きます。呪いとはのことで、正常な魔力の働きを阻害するよこしまな性質があり、抵抗もします。〝解呪アンカース〟と似た効果の魔法には〝解消ディスペル〟がありますが、〝解消ディスペル〟では〝解呪アンカース〟と違い、根治出来ません』



・〝閉鎖クローズ〟習得難度1

魔力によって扉などを閉じる。開閉機構などを接着しつつ、強化する魔法。


『扉やかんぬきも含めて強化しますが、限度はあります。木製の扉や閂が鋼鉄を凌ぐほど強化される訳ではありません。……である以上、力業で破ることは可能です。また、効力も永続ではなく、魔力の続く限りです。魔力が薄まれば効力も落ちていきます』



・〝解放リリース〟習得難度1

閉鎖クローズ〟に対抗する為に創作された魔法。また、魔法以外でも単純な開閉機構が対象であれば、開くように作動させる。


『元々が〝閉鎖クローズ〟に対抗する為に生まれた魔法であり、ほぼ応用は効きません』



・〝解消ディスペル〟習得難度3

魔法の効果を打ち消す魔法。


『射程10メートル、成功すれば一度につき一つまで魔法の効果を打ち消します。呪いにも効果はありますが、一時しのぎです。〝解消ディスペル〟で攻撃魔法は打ち消せません』




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・「神聖魔法」


・〝御託宣インスピレーション

信仰する神と交信を試みる神聖魔法。


『一日一回制限。成功すれば神の声が聞こえます。成功率は稀かごく稀。メタ的には

都合よく話を転がす為のイベント専用魔法です』



・〝蘇生リザレクション〟習得難度7

神聖魔法の中でも有名な奇跡の一つ。人間を蘇生させる。大前提として優秀な術者と増幅器の確保が不可欠である。


『人間を蘇生させる。しかし、条件は厳しいです。まず前提として死亡後、三日以内であること。これを過ぎると原則、蘇生不可能です。また、上質な増幅器も不可欠。空手からてだと成功率は半減します。肝心の成功率ですが1時間以内で成功率99%。4時間で90%。8時間で80%。12時間で75%。24時間後で66%です。以後、36時間後で50%。48時間後で33%。60時間後は10%。70時間後に1%となります』


『死体に〝保存〟プリザベーションの奇跡をかけると、ある程度は成功率の低下を防げます。寒冷地の死体、冷凍による保存も似たような効果があります』


『最後に増幅器に関してですがこれはマイナス補正の緩和ないし、打ち消す効果しかないです。唯一、最大最高の増幅器である神殿で蘇生の奇跡を行った場合、成功率にプラス補正がかかり、100%にすることが可能です※(約35%のプラス補正)』


※捕捉

神殿の規模や造りなどで補正は増減します。数字は一般的な街の神殿の例です。

また、僻地にある祠などでも構造物扱いのプラス補正がかかります。

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