第11話:とりあえず順風。
蓮華が一平からデッカいフランクフルトを見せられて、エッチの真似事は
未遂に終わったけど、ふたりはなにも変わることなく付き合っていた。
まあ、そのくらいでは別れたりはしない。
だから登校時と下校時はふたり、手なんかつないで仲良く通っていた。
蓮華はそう言うことは嫌がるかと一平は思ったが、そんなことにこだわる
ような女じゃなかった。
なんせ世間体を気にしないタイプだから、思ったことは言う、したいと思った
ことはする、そう女だから・・・。
一平が手をつなぎたがらなかったら、それはそれでよかったし、蓮華は自分から
無理に繋ごうとはしい・・・そういうのは一平まかせ。
少なからず一平のほうは蓮華と恋愛ごっこがしたかった。
で、その日の昼休み。
一平はクラスのやつらのことなんか気にもせず蓮華のクラスに来ていた。
っ言うか誰も、ふたりの関係に口出しするやつなんかいない訳で、みんな
蓮華が、まじ怖かったしこの凸凹カップルの行く末がどうなるか高みの
見物だった。
「あのさ・・・今後のことですけど無理して女らしくしなくていいですからね」
「でもな〜・・・」
「でもじゃなくて、俺は、なにも飾らない蓮華ちゃんが好きなんですから」
「急にいい子ぶられると調子狂うし、気持ち悪いですから」
「頑張って汚い言葉しゃべらないようにしようかと思ったのに」
「そんな努力はいいです・・・いつもの蓮華ちゃんでいてくれていいですから」
「もう蓮華ちゃんの悪口雑言に慣れちゃって・・・そっちのほうが俺には
心地いいんんです」
「んじゃ、今まで通り」
「気なんか使っちゃってバカみたい・・・そんなもんなの?・・・一平は
やっぱりMなんだ・・・」
「ふ〜ん、じゃヒールで踏まれたり、ムチでしばかれたりしたら、おしっこ
チビっちゃうタイプなんだ・・・」
「残念でした・・・俺はそういうんじゃなくて、どうしようもない女を
いじめるほうが好きなんです」
「尻をビシバシし叩いてさ、折檻して「ごめんなさい」って言わせたいんです」
「そう言うのをスパンキングって言うんですよ蓮華ちゃん」
「わ〜どヘンタイ・・・てっきりMかと思ったら超どSじゃん」
「・・・って、どうしようもない女ってもしかして私のことか?」
「今のところ、そんなことできる女は蓮華ちゃんだけですから」
「イヤですか?尻叩かれるの?」
「ん〜以外とイヤじゃないかもな・・・気持ちよさそうだし、って何言わせんだよ」
「MなんだかSなんだかよく分かんないな」
「俺は欲張りだから、両方の性癖持ってるんです」
「蓮華ちゃんに
のも快感なんです」
「私もどっちもゾクゾクする」
「だけどあんま、変態なことエスカレートしたら恋人関係解消するからな」
「え〜そんな〜・・・先輩・・・「えっちゃん」のたこ焼きオゴりますから」
「恋人関係維持でお願いします」
「じゃ〜ソフトクリームもつけろよ」
つづく。
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