第6話:蓮華の噂を確かめる一平。

で、大学の帰り一平いっぺい蓮華れんげはタコ焼き屋「えっちゃん」にいた。

タコ星人たこ焼き (10タコ星人) 650円を2人前注文して焼きあがると一平は蓮華と

ふりっきりになりたくて店の外の傾いたコカコーラのベンチに連れて行った。


一平は蓮華より背が少し高い・・・一平は身長175センチ、蓮華は160センチ。

蓮華はスタイルも抜群、でもってビジュアルも抜群・・・オカルトなんかに

ハマってなかったら、トップクラスのイケ女子。

高校の制服だってまだイケる、一平はそう思った。

もし擬似的にエッチの練習をさせてもらえるなら絶対セーラー服を着てもらおうと思っていた。


蓮華がセーラー服を着たまま駅のホームになんか立ってたらそりゃもうバエる

って・・・。

写真集出したら絶対完売間違いなしだし、即増版だよな・・・って一平は勝手に

思っていた。


「で?なに私に用って・・・」


「はあ・・・それなんですけど・・・いざとなると、めちゃ言いにくいし

聞きにくいな」


「そう、じゃ〜たこ焼き食ったら帰るか?」


「いや、いや、いや、いや・・・たこ焼きのタダ食いで帰られたら俺の目的が

達成されないんです・・・せめて蓮華ちゃんのたこ焼きぶんは取り返さないと」


「なんだよ?大袈裟なやつだな・・・」


「じゃまず、ひとつ目・・・」

「蓮華ちゃん・・・蓮華ちゃんの噂、まことしやかに流れてるの知ってます?」


「噂って・・・ああ・・私に頼めばエッチの練習させてくれるってやつか?」


「あ、知ってたんですか?」


「あんなアホなデマでも耳に入って来るといい気はしないよね?」


「え?デマなんですか?」


「デマに決まってるだろ、私は誰ともエッチの練習なんかしてないし、

頼まれたこともないし、頼まれたってそんなアホなことやるかよ」


「そうなんですね・・・ちょっと安心、ちょっと残念?かも」


「なに言ってんの?・・・なにが安心で、なにが残念なんだよ?」


「蓮華ちゃんが誰とも・・・そのエッチもどきしてなかったことは俺にとっては

喜ばしいことです」

「だから安心したし、そんな女じゃないってことが分かってホッとしたって

いうか・・・いや信じてましたよ・・・蓮華ちゃんがそんなことする訳ない

って・・・」


「どこかのバカが妬みか嫌がらせで流したデマだろ・・・」


「蓮華ちゃん、敵多いんですか?オカルトなんかにハマってる変わった女

だからな・・・」


「なに、その言い方・・・」


「オカルトなんて変態でしょ?」


「うるさい!!・・・おまえだって変態じゃないか」

「一平・・・別れたい?」


「めっそうもない・・・すいません言い過ぎました」


「ふん、身に覚えのないことなら人の言うことなんか気にしないで堂々と

してたらいいんだよ・・・へんに言い訳なんかするから余計疑われえるんだ」


「んで?・・・残念ってほうはなに?」


「いや・・・そのう〜怒らないで聞いて欲しいんですけど・・・」

「もし、蓮華ちゃんがエッチの練習させてくれるってのがデマじゃなくて本当の話

だったら俺も便乗しようかな〜って思って・・・」


「・・・・・・・も一回言ってみ?」


「あ、冗談です・・・ちょっと言ってみただけです」


「冗談じゃないんだろ?・・・本気でそう思ってるだろ?」

「信じてないじゃないかよ、私のこと・・・だからそんなこと思うんだろ?」


「・・・・・・」


「すいません・・・忘れてください・・・言っちゃったあとでめっちゃ自己嫌悪

です、俺、仮にも俺の彼女になんてこと言っちゃったんだろう・・・冗談とはいえ・・・だから今言ったこと全面撤回します」


「私としたいのか?エッチの真似事?」


「いや、もういいです・・・忘れてください・・・」


「一平、おまえ欲求不満なんだろ?」

「だから拉致もない噂に惑わされて、あわよくば私と擬似体験できたらって

そう思って、たこ焼きなんかおごったんだよな」


「・・・・・図星です・・・・したいです、まじで・・・」

「だって蓮華ちゃん・・・エロいんだもん・・・おっぱいも尻もプリプリだし」


「なんだよ、エロいって・・・そんなに私エロいフェロモン出してるか?」


「いい匂い出してるもん・・・あ、すいません、つい・・・」


「一平はまじで、正直だな・・・なんでも正直に言うからそれで今までたくさん

人を傷つけて来ただろ?」


「あ〜そうかも・・・付き合った女の子には全部フられてきましたから」

「知らず知らずに傷つけてたかも・・・」


「一平って分かりやすいキャラだな」


「俺ってそんなに分かりやすいんですかね?」


つづく。


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