第4話 雪の日の思い出

~道端~


姫路「そういえば、補給食ってどんな種類があるの?」


佐藤「え? そりゃブロックタイプとか、液体とか」


富沢「やっぱ羊羹とかチョコバーが定番やろね」


姫路「そうなんだ」


富沢「あと、ハンバーガーとかパスタ食いながら走るやつもおるで。俺の友達は牛丼食いながら走ってたわ」


姫路「さすがに危ないわよ」


川岸「……」


姫路「ど、どうしたの? 川岸さん」


川岸「いや、あれは真冬の日だったな。吹雪で視界も悪くて、ついに自転車を担いで歩くしかなくなった時があってな。雪が積もってたから、車輪も回らなくて」


佐藤「それで?」


川岸「口を開けると、雪が飛び込んでくるんだよ。それをエネルギーにして歩いたなぁ」


姫路「カロリー無いんじゃない?」


佐藤「つーか、体温奪われるから逆にエネルギー消費しますよ」


富沢「ついでに汚いで。病気する前にやめとき」


川岸「……」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る