第47話

友莉香side


あれから晴れて星夜と恋人同士になって、星夜に腰を抱かれてフードコートにやってきた


さすがにまだみんなは来てなくて星夜に言われて広いフードコートの隅っこの方にある大きい机と椅子がある所に座った


「みんなどれくらいで来るかな?」


「さぁな。近いうちにくるんじゃねぇの?」


「そりゃそうだろうけど。」


と、会話をしているといつかの時みたいな胸への違和感


また発作だ


「いったぁ」


星夜はそんな私を見て膝に私を乗せた


「友莉香落ち着け。薬はどこだ?」


星夜に言われて胸を抑えながら私は震える手で自分のカバンを指さした


星夜は私のカバンを手に取って発作を止める薬とお水を取り出した


「ほら」


手のひらに乗せた薬を私の口元に運んでくれる


それを口に含んで星夜が開けてくれたお水を手に取って薬を流し込んだ


私の発作の場合起きると結構長引く事が多くて長いと20分くらい収まらない時もある


今日は朝から貧血もあり体調も良くなかったことから長引いちゃって15分くらい収まらなかった


そんな私を嫌な顔1つしないで星夜は大丈夫か?って優しく声を掛けてくれてて抱き締めながら背中をさすってくれたりポンポンしてくれてた


それが嬉しくて安心して、収まった途端眠気が襲ってきた


「友莉香。無理しないで寝ろ」


「んっ。けどせっかく遊びに来たのに」


みんながいるのに悪くてなかなか寝れなかった


ほんとは今すぐにでも少し休みたかったけど


「気にするな。無理するとまた発作起きるぞ?」


星夜が優しく声をかけてくれる


「じゃあ、ちょっとだけこのまま休んでもいい?」


「ふっ。あぁ、ゆっくり休めよ」


そう言って私の唇にキスをした


私はそれを合図に星夜の胸に体を預けて眠りについた

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