第38話
「んー、なら私が教えようか?上手く教えられるか分かんないけど」
「おい友莉香」
なんで友莉香が教えるんだ
「平気よ。体もさっきより楽になったし少しくらいなら。ね?」
これは、何言っても無理そうだと思った俺はため息を零しながら
「分かったよ。けど無理すんなよ」
「ふふっ。ありがと星夜」
「やあったぁぁぁぁぁ!早速友莉香さまお願いします!」
「おっしゃぁぁぁぁぁ!頼んだぜ友莉香!」
千夏はいいとして悠は少しムカついたから、加減して蹴っておいた
「いってぇぇぇ!なんで俺だけ!?」
「千夏に手を出せと?」
俺が睨みながら言うと
「イエナンデモアリマセン」
怯みながら悠が言った
そんなこんなで急遽勉強会が始まった
俺は友莉香を床に降ろしてバイクの雑誌を読み始めた
「ここはこうしてこうすると解けるよ」
友莉香が1から説明するが
「えっ!?なんでこうなるの?」
千夏がマジでわかんねぇって顔しながら友莉香に聞く
悠も同じ顔しながらノートと睨み合っている
こいつらよくここに入れたな
流星高校は不良高校ではあるがけっして偏差値が低いわけでもない
むしろ高い方だと思う
友莉香も同じことを思ったのか
「2人ともどうやってここに入ったのよ、、、」
呆れた顔をしながら聞いた
「んー、火事場の馬鹿力みたいなかんじ?」
「おー、上手いこというな!そんな感じだ!」
こいつらマジでバカだな
「はぁ、、、。千夏がこんなにバカだとは思わなかったわ」
たくっしょうがねぇな
「友莉香。俺も教えてやる」
友莉香がこれ以上負担かかるのも良くないと思った俺は協力することにした
だが
「げっ!星夜もかよ?俺ちょっと休憩しようかなぁ?あ、アハハハ」
悠が逃げようとしたので肩に手を掛けて
「どこ行くんだ?友莉香が説明してんのにわかんねぇマジでバカなんだお前らに俺直々に教えてやるって言ってんだ。覚悟しろよ?」
「た、達也ー!助けてー!」
「まぁ、星夜に教えてもらった方が覚わるんじゃねぇの?お前らの場合」
「達也の裏切り者ぉ!」
そんな会話耳にしながら俺はニヤリと笑った
その顔を見て2人は諦めたのか
落胆しながらペンを手に取った
その様子を見ながら俺は友莉香に
「友莉香は疲れたろ?俺のソファーで休んでろ」
「ふふっ。ありがと」
「あぁ」
そして、再び勉強が始まった
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