第22話

「友莉香?いくぞ?」



そんなことを考えてぼーっとしてると星夜がまた私の腰に手をあてていた




「え?あっうん。」



「ふっ。」



「なんで笑ったのよ?ていうかなんでいつも私の腰を抱くのよ?恋人がすることでしょ?」


「ん?友莉香が可愛いから笑ったし腰を抱くんだよ。それに恋人がすることだって誰が決めたんだ?」


「それは………………」


「ふっ。まぁ、いい。行くぞ」


「うん」



なんか、これ以上追求するとめんどくさくなりそうだったからやめた



それから星夜に腰を抱かれたまままた幹部部屋に戻った



「あっ。友莉香ー!おかえりー!」



「ただいま。千夏」



「ここの人達みんないい人でしょ?ガラ悪いけど笑」



「そうね。こんな暖かい場所は初めてだわ」


私がそう言うと千夏と達也が悲しそうな顔をした



「あっ。ごめんね。そんな顔をさせるつもりじゃなかったの。でもほんとにそう思ったの。」



そこで私は一度言葉を切って二人からみんなに視線をうつした



「あのね。これはみんなのことを悪く言うわけじゃないんだけど。私はずっと暴走族は最低な奴らだって思ってたの正統派とかいってるけど実は裏で汚いことやってるに決まってるって思ってた。だけど、今日倉庫に来てみて分かったの。暴走族でもこんないい人たちなんだって。ずっとみんなのことを悪く思っててごめんなさい。」



私はそう言ってからまたみんなに向かって頭を下げた

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