第17話

千夏ってば


さっきお昼ごはんいっぱい食べたじゃない



私があきれていると達也も同じことを思ったのか



「は?お前さっき昼ごはんめちゃくちゃ食ってたじゃねぇか」



「お昼はお昼!今は今じゃない!」


千夏の訳のわからない理論にみんなあきれていると



もう一名のバカ(悠)が



「だよなー!やっぱ千夏さいこーだわ」



千夏の意見が分かったらしく似た者同士分かり合えたらしい




「お前らうるせぇ」


2人がきゃっきゃっやっていると私を抱きしめたまま寝ていた星夜が起きた




「ねー、そういえばお水もらえない?薬を飲みたいんだけど」



「あ?発作か?」


「違うわよ。発作だったらこんな呑気にしてないわ。食後に飲まなきゃいけない薬なの。いつもは自分でお水をもってくるんだけど今日は忘れちゃったの」



「そうか。分かった。奏弥」


星夜が奏弥の名前を呼ぶと星夜の言いたいことが分かったらしく腰をあげて、キッチンの方へと行ってしまった



数分すると奏弥が戻ってきて手にはコップに入ったお水が見える



「友莉香さん。お水です。どうぞ」




どうやらさっき星夜が頼んだのはお水だったらしい



でも、何も言ってないのに分かるなんてさすがだわ



「友莉香?何ぼーっとしてんだ。早く飲めよ」



「あ、うん。ありがと」


お礼を言って薬を飲もうとするが………



「ちょっと星夜手を離してもらえない?薬を取りに行きたいんだけど」



「あ?あー、千夏取ってやれ」




どうやらこいつはどーしても私を離したくないらしい

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