第117話

すると目を見開いたその人は、先程気絶させた男へと駆け寄る。

「おい、どうした!?大丈夫か!?」


『いきなり、倒れて…どうしたらいいか…』

そう涙声で言うと、


「まずは瀬南様をお部屋までお送りする方が先です。

どうぞ。」

と、また背中を見せてきた。


素早く首にスタンガンを押し付け気絶させる。


これで、逃げられる…

そう思って門へ近づくと、カードキーか指紋認証が必要なようだった。


気絶している男へ近づき、申し訳ないと思いつつ胸元を漁る。すると、金色のカードキーが出てきた。


急いでスライドさせると、大きな門は開いた。


それは私には絶対に開かない地獄の門が開いたように感じられた。

そして、今に至る。

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