第87話
………涙が、止まらなかった。
お母さんとお父さんがこんなにも私達のことを想ってくれているなんて知らなかったから。
私達、三人兄弟は幸せ者です。ありがとう。
それにお父さんが生きているという希望も見えた。
お父さんに、会いに行こう。そう決めた瞬間でもあった。
この日の夜にお父さんを見つけ出して私達三人と暮らしてもらおう!と、なんとも子供らしい考えを思いついた私は、双子の頬に「直ぐに戻ってくるから待っててね」という意味を込め、軽くキスをした後に孤児院を抜け出した。
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