*瀬南side
第54話
涼に避妊薬を貰ったその日から、私を抱きにくるあいつは必ず中に出すようになった。
・・・・・・私がどんなに抵抗しても、だ。
それに、抵抗しようとするとあいつは決まってこのセリフを吐く。
「俺の言う事は?」
と。
そう言われた時には、すぐに
『絶対』と答えなければいけない。一度だけどうしてもあいつの言うことに従いたくなくて、答えなかったことがある。
・・・・・・その日は最悪だった。私が苦しさに意識を飛ばしたいと願うことすら許さないとでもいうような激しさだった。
漸く解放されたのは昼近く。半日以上あいつに抱き潰されたのだ。
さすがにあの時ばかりは、妊娠したのではないかと不安になった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます