第53話

「そうだ、瀬南。これもやる。いざって時のために持つだけ持っとけ」



そう言って、瀬南に渡したのは
























・・・スタンガン。


まぁ、こんな物騒なもの要らないとも思ったが、一応だ。念のために。



『え・・・ありがとう?これ、どうやって使うの?』



そう聞いてきた瀬南に使い方を教えていると、もういい時間になっていた。







「じゃあな、瀬南。気を付けろよ。」

そう言って瀬南の頭をもう一度撫でた後、部屋を後にした。























さぁ、あいつはどうしてやろうか。

俺を使えば瀬南が抵抗できないのを知っていて、わざと使ったあいつを。




孕ませるだと?冗談じゃない。絶対に許さない。

あいつには絶対に瀬南は渡さない。

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