第52話

「瀬南、待たせたな・・・大丈夫か?」



そう聞くと、泣き止み落ち着いたらしい瀬南が


『うん。もう平気だよ。ありがとう』



そう答えたので安心した。



「これ、避妊薬。飲まないよりはマシだろ」



そう言い、水が入ったペットボトルと大量のピルを手渡した。



『ありがとう・・・ごめんなさい、何から何まで全部、涼にやらせて・・・』


「大丈夫だ。俺は瀬南の味方だって言っただろ?

これくらいならいつでもやってやる」


そう言うと、薬を飲み込んだらしい瀬南が微笑み、抱きついてきた。



それからはいつも通り。優しく抱きしめ、頭を撫でて瀬南を甘やかした

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る