第50話
それを聞いても、理解出来なかった。
やっと意味を理解できたのは数秒後のことだった。
「瀬南、それは確実か?それなら早く手を打たないといけない」
そう言うと、
『確実、だよ・・・っ、あいつ、私に・・・孕んじゃえって・・・ひっく』
その言葉を聞いた瞬間、心底腹が立った。孕んじまえだと・・・?何を考えてやがる、瀬南はまだ16だぞ?
『涼・・・っ?』
そんな時に瀬南の声が聞こえてきた。
ようやく瀬南の目に光が戻ってきていた。良かった。
その声で俺は我に戻った
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