第34話

それから、涼は胸元のボタンを外して更に痕を付けてきた。



私はあまりの恥ずかしさに涙が込み上げてきて、それが涼の手を濡らした。


涼は絶対に気付いているはずなのに痕を付けることを止めてはくれない。



痺れを切らした私は荒い息をしながら、


『ね…っ…涼、もう…んっ…いいから…!』


そう涙ながらに訴えた。


それなのに涼は


「まだ全部終わってねぇ。全部俺の痕にするまでは絶対やめてやんねぇから」



そう言って上半身は終わったのか、私の太ももに手をかけてきた。

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