*瀬南side

第32話

涼は、あいつに付けられた痕を消してくれるらしい。



でもどうやって消すんだろう?



自分でも言いたくないくらいに、痕は体中にある。



そんなことを考えていると涼に目を隠された。そして何故か謝られた。






すると、私の首筋を何か温かくて柔らかいものが舐めあげる。


『ひゃ…っ!?涼?』



突然のことに変な声を出してしまった私は、



『ちょっと、涼…なにし…!?』


なにしてるの、そう言おうとした私の言葉は最後まで紡ぐことができなかった。何故なら涼が


















……私の唇に、軽くキスを落としたから。

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