第26話

すると、その音が聞こえたのかドアが開き、涼が部屋に入ってきた。



「瀬南?本当にどうかしたの………うわっ!?バカかお前!服を着ろ!」



と、怒られてしまった。そして自分の格好を見返した私は羞恥心に苛(さいな)まれた。



『っっごめんなさい!すぐ着替える!』



と言った私はきっと顔が真っ赤だったことだろう。



『あぁ。そうしてくれ。ったく、勘弁してくれよ…』



そう弱々しく呟いた涼は、部屋から出て行った。



ドアが閉まる寸前に見えた涼の顔が、真っ赤だったような気がするけど気のせいだよね?

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