第13話

びっくりした私は、もう枯れてしまったんじゃないかというくらい流した涙がまた込み上げてくるのを感じつつ、震えた声で聞き返した。



『仲間じゃないって…どういう事なの…っ?じゃあ、あなたは何者…?』



「それは面倒臭いから後回し。とりあえず俺は仲間じゃないってことだけ覚えとけばいーんだよ」



そう言い、また私を優しく抱きしめたこの人の言葉に何故か納得してしまった。



心の中ではその男の人の顔と口調のギャップに驚かされつつ。




















これが、私と涼との出会い。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る